5/18のそこまで言って委員会(愛知県)で、長谷川幸洋氏(中日新聞、東京新聞)が、「低線量被曝と鼻血の関係が科学的に明らかになっていない。従って、言論の自由の観点から美味しんぼの例の漫画は、ゆるされるべきだ」と発言した。この意見は科学を知らない人の意見であり、完全に間違っている。科学的に明らかになっていないことで、人々を不安に落とし入れる可能性のあることなど山ほどある。徒に、人を不安にさせることを、科学的に証明されていなにも拘らず、雑誌を含め大衆に喧伝することは、間違っている。中日新聞や東京新聞はこの程度だということである。
 更に、「科学的に明らかになっている」という表現にも気をつけるべきである。世の中に「科学的に明らかになっている」は「真実である」とイーコールであると考えが定着している。しかし、「科学的に明らかになっている」は単に、「学会で受け入れられている」に過ぎない。学会にどの程度受け入れられているか?も幅がある。将来否定されるものも一時的に「科学的に明らか」ということもある。「科学的」は注意深く用いて欲しい。
 低線量内部被爆であるが、我々は全て低線量内部被曝をしている。骨の中のカルシウム同位体に放射性のものがあるからである。しかし、鼻血を出す人は少ない。要するに、作者がいい加減な漫画家なのだろうし、それを擁護するのは反原発の意見に固執する新聞社の従業員だからだろう。