新日銀総裁の候補として主に財務省出身者の名前が上がっている(本日朝のTV番組ウエーク)。素人の危惧とは、”金融担当の日銀の総裁に、財務省の予算を積む仕事ばっかりやって来た人に任せられますか?”また、”その方の下での国債の日銀引き受けで、多量に札を刷る安倍経済政策は、金利上昇と財政破綻に導かないでしょうか?”という疑問です。日本の国債残高は対GDP比で2倍以上ある上に、更に国債乱発土木工事のばらまき政策で日本国の破綻が憂慮されます。これは、大前研一や藤巻健史ら国際的に活動した経験のある経済評論家のかなり多くの方の意見だと思います。米国の場合の国債残高は対GDP比で日本の半分ですが、それでも共和党はオバマのバラマキ政策に批判的で、財政の崖騒動が続いています。もちろん、丁度良い具合に円安になり、物価も良い具合に上昇して、国民の預金が実質3割減ぐらいで落ち着く可能性もあります。また一方、早期の財政破綻で国民の預金を全て召し上げる、所謂ガラガラポン政策、で結果的に立ち直ること可能性もあります。後者の場合は、中流以下の我々庶民は老後首を吊る人となる危険性を覚悟しなければなりません。どちらでも日本国は一旦復活するので良いではないかと考える向きが金持ち階級には多くいます。しかし、大前さんのブログにあるように、日本国が飯をこれまでの預金で喰うのではなく、これから稼いで喰うには、本当の意味で国際的競争力をつけなくてはなりません。つまり、経常黒字を続けることです。それには、エネルギーの安定供給(=原発の再稼働、トリウム原発など新型原発の開発、領土問題を解決して日露平和条約締結を結び、ロシアからエネルギー供給を受けるなど)、知的競争社会を復活させて、日本の教育レベル(国民の知的レベル)を高めること、小さな政府の実現、コネ社会から能力が優先される社会への変換(これには、論理が情に優先する文化への日本文化の成長が必須です)、など、背骨から日本を改革することが必要です。安倍さんは、日本の中国風に言えば太子党出身、そして能力はその著書でもわかるように今ひとつで、こんなことは出来そうにありません。どなたか、安倍政策を題材にもっと良い夢のある話ができますか?