子供の頃、庭にいちじくの木が生えてる事がありました。
生命力が旺盛なんで「植えてる」というより「生えてる」って感じが強かったです。

秋になると独特な形の実をつけますが、生はちょっと苦手だったので親に砂糖で煮てもらったのを好んで食べてました。
ご近所からのおすそ分けで頂く砂糖煮は、同じようにいちじくとお砂糖で作ってあるのに、家庭ごとにちょっとずつ味が違ってるのを不思議に思いつつ、やっぱりおいしく頂いていたものですラブラブ

そんな、どこにでもあると思っていたものが、上京してみたら「高級食材」なので滅多に手がでる代物じゃなかったのは、ちょっとしたカルチャーショックでしたねー。
西洋料理でも「いちじくと生ハム」が秋の高級な前菜だったり、乾燥させたものも含め結構お肉と取り合わせて食べられているのだと知ったのはずっと後の事で。

そんな滅多に手の出ない代物が、珍しくお安く売られていたので早速購入。
一個がピンポン玉より少し大きいくらいだったから、規格外品だったかも?
まずは生のまんま刻んでヨーグルトに入れてみましたけど
うーん。いまひとつ。かお
香りの方は、昔食べたのと比べて格段に素晴らしい馥郁としたものなんですが、どうも甘味にパンチが無い。ちょっとぼけぼけな感じ。

それじゃあ、という事でお肉と取り合わせてみる事に。
うちの親が物心つく前に「お肉+甘い果物のソース」の味を刷り込んでいたらしいので、好きなんですよねー♪お肉に果物ソース。

レシピは、普段からあこがれを抱きつつ覗かせていただいている、某超有名ブログさんから拝借。
(日ごろお付き合いのあるブロガーさんではないのでリンク等は控えますが、「ばーさん じーさん」で検索すると一番上にくる、書籍化もされた有名なところです。)

肉団子のいちじくソテー添え。


肉団子は、個人的好みで豚肉と鶏肉を混ぜ混ぜ。
果物ソースの時は、こういうクセの少ない組み合わせが好きなんです。

今日の割合はおよそ豚ひき2:鶏むね肉1。
鶏は「むね」より「もも」のひき肉の方が好きですが、でもカロリーが…orz
つなぎも何もなしに、単に塩こしょうしてこねただけ(をい)のを適当に丸め、フライパンで焦げ目をつけてから弱火でじくじく
素材が素材ですから中までみっちり火を通しますが、ここで大量の脂と美味しいところが一緒にフライパンに流出(T_T)
…やっぱ、パン粉くらい入れた方がいいのね。

もったいないので、そのままのところに適当にスライスしたいちじくを入れて両面をさっと焼いた後お砂糖をいちじくの上にぱらぱらっとふって、お砂糖が溶けるまで火にかけてできあがり。

箸で一口大にちぎった肉団子といちじくを一緒に口に入れると。
お・い・し・い~!!
いちじくの香りとお肉の味がぴったりくるし、火を通したいちじくが口の中でとろける食感とお肉の歯ごたえのコントラストもまた最高。

インターネットのおかげでこんな美味しいものが自宅でいただけるんだから、文明の発展とはありがたいもんです。