先週「風の少女エミリー」 がめでたく大団円。
まさに風のように爽やかであたたかなストーリに思わず感動しましたしょぼん
最終回の一回前なんて朝っぱらから30分泣きっ放しでしたし(^^;
エリザベス伯母さんに感情移入する事が多々あったのは、年齢のなせる業でしょう。

今週からアニメ版チャングムかあ、あれは総合テレビで見たしなぁ…と思っていたらものの見事に朝寝坊決め込んでました(こら

集中力の差って、恐ろしい…。


でも、夜は見逃しませんよ。

今週から北京バイオリン が始まりましたからねっ。

言わずと知れた同名映画のテレビドラマ版なのですが、映画版の監督だった陳凱歌氏自身が芸術総監督として参加しているので、クオリティに期待が持てます。
果たして、中国映画のような奥行きと間合いを持ったいい味のドラマになっている模様。

映画版に引き続き、劉佩琦さんがヘタレおやじ役をいい感じにこなしてますね。さすがです。
こういう駄目人間な演技って、リアルでないと「こんな奴いねーよ!」と感情移入も何もあったもんじゃないのに、リアル過ぎるとただ嫌らしく見るのがツライあせるだけになりがち。
けれど、劉さんはこの虚実の匙加減が絶妙なので、ご近所さんが腹を立てながらも放っておけないという「愛すべき駄目っぷり」に昇華されてます。
次週が楽しみなドラマ、いいですねー。


NHKが放送する海外ドラマ、素材選びがいいのはもちろんなのですが、もうひとつ絶妙なのが

吹き替えのキャスティング

NHKの場合、このキャスティングが正に他の追随を許さない領域。
正直、アテレコの存在するものはドラマであれアニメであれ生かすも殺すもキャスティング次第!だと思いますから、このポイントは大きいです。

とにかく、ドラマを活かせる配役だと思ったら声優さんだろうが顔出しの俳優さんだろうがはたまた普段演技の仕事しない人だろうが関係なくキャスティングしてます。

旧作で言うなら
「ジェシカおばさんの事件簿」での
アンジェラ・ランズベリーさんに森光子さん

原語で聞いても森さんが英語話しているようにしか聞こえません^^;

とか

英グラナダTV製作の「シャーロック・ホームズの冒険」での
ジェレミー・ブレットさんに露口茂さん

この時なんて俗人な私あたりは一瞬「えっ?!」とびっくりしたものですが
後に聞きき及んだところによると、この方は本来「青年貴族」の異名を取るほどノーブルな雰囲気に満ちた演技をなさる方なんだそうです。
そういったメディア以外の仕事ぶりもちゃんと押さえてなければできないキャスティングだと感じます。


「北京バイオリン」の前番組だった「春のワルツ」でも、ヒロイン ウニョンの少女時代矢島晶子さんをキャスティングしているあたり「やるなー」と思わせました。

矢島さんは、アニメがお好きな方ならご存知でしょう、のはらしんのすけ君の声優さんとして有名な方。
NHK作品なら、他にアニメ版「ふたつのスピカ」の主人公鴨川アスミ役、吹き替えなら「ホーム・アローン」のマコーレー・カルキン君が当たり役だったりと、演技力に定評のある声優さんです。


今回の「北京バイオリン」については、上記のような意外性こそないものの手堅い配役で固められていて、ドラマの雰囲気を生かしながら見るものが自然に作品世界に入っていけるキャスティングになっているなー。と痛感。
必要が無ければあえて奇をてらわないあたり、また良いじゃありませんか!!


こういう「良い仕事」の為だったら喜んで視聴料お支払いしますよ。
但し、祓った払った視聴料は仕事してない人のポッケにまでバランス良く配分しないようにお願い致したく存じますが。