取っている以上、読まずに捨てるということは極力避け、何らかの形で目を通すことにしている。
ただ、面倒なのは新聞本紙とチラシを月に一度、整理すること。
チラシは、ほぼ、反故(ほご)となって整理。
まるで「かげろう」のようでもある。
この「かげろう」は、一般的に漢字では「陽炎」と書き、俳句の季語としては「春」。
これは空気が熱せられて、ぼんやりと立ち上っている様子を表現する言葉。
この現象としては春よりは夏の方が見かける頻度は高いように見える。
「かげろう」という言葉は、そのような、はかないものを表わす言葉らしい。
ときに「蜉蝣」の文字をあてられる場合もある。
これは、ほぼ1日しか生命を持たない昆虫を表す言葉のようだ。
古典文学の『蜻蛉(かげろう)日記』の「かげろう」は、
この表題にある通り「蜻蛉」や「蜉蝣」とよばれるもの。
そして、一日限りの小さな命を示す「はかなきものの日記」の意味となる。
まさに、この「日記」の本文の中には、
「なほ ものはかなきを思へば、あるかなきかの心ちする『かげろふの日記』といふべし」
という一節があり、そこから『蜻蛉日記』という名がが付けられたようだ。
また、ギリシャにも、この「蜻蛉」と同じような昆虫がいて、
その名前は「エフェメラ(ephemera)」と呼ぶ。この生命も一日程度のはかなき昆虫。
ギリシャの業界用語で「ビラ」や「チラシ」などを総称して「エフェメラ(かげろう)」
と呼んだりするようだ。
簡単に作っては、すぐに捨てられる「ビラ」や「チラシ」。
これも一日限りのはかない生命。

今日整理したチラシの束だが、いわば「エフェメラ(かげろう)」。
こんな「戒名」をつけて収集場所に持っていく。
やがて収集車によって運ばれ、また違う生命となって世に現れるのだろうか。
*無断転載を禁止します。
*严禁复制粘贴**本"Boots strap"博文禁止复制粘贴。如有发现,本人将采取法律措施。
*2カ所のブログランキングに参加しています。
↓↓下のアイコンにポチッとお願いします。押すとランキングのページに行きます。お手間ですが戻ってきて、もう一つ下のアイコン(にほんブログ村)にもポチッとして頂ければ、、、。

エッセイ・随筆ランキング
↓↓ にほんブログ村は、こちら。

にほんブログ村
フレンドリーでリーズナブルな外国語スクール
*外国語リニア
芦屋市大原町12-1 プティビル 201
<了>