今日は放送大学の公開講座「英語の歴史について」第1回「英語の成立、古期英語」を受講してきました!
福山に来たのは十何年ぶり2度目。さすがバラの街、至る所にバラやローズという文字がありました🌹今度はローズパレードで来てみたい!
英語の歴史をざっくり言うと、北欧あたりから入ったジュート、アングル、サクソン、フリジアの4民族が元になったアングロ・サクソン7王国(700年頃)から始まりました。その前に、紀元前にブリテン島に来たケルト民族と、侵攻してきたローマ人のラテン語の影響もあり。
古期英語(Old English→OE)は、8世紀頃のヴァイキングの襲来でスカンジナビア(主にデーン人*今のデンマーク)の影響を強く受けて成立したそうです。
デーン人が使っていたのが古ノルド語(ON)で、今の北欧言語のルーツでした。
しかし侵略したデーン人の言語ONは最終的にOEに溶け込んで、イングランドでは消滅!でもONからの借入語は今も数多く英語に残っています。
一番は何といっても人称代名詞のthey, their, them。takeも代表的な借入語だそう。へえ〜
OEの特徴は、thorn(þ)とwynn(ƿ)というルーン文字と、今は発音記号でしか残ってないeth(ð)とash(æ)というローマ字由来の文字があったこと。
そして現在のヨーロッパ言語には残っている格変化と文法的性を持っていたこと!←今の英語はホントより簡単にしてくれたのね…感謝
そして何より、現代英語には二人称は単数も複数もyouしかない!OEでは二人称は単数・複数は全然違うものでした↓
二人称単数にはthorn(þ)が使われてます。複数主格のgeはイェーと読み、g=yなのでこれがyouに変わっていったのかな
ヨーロッパ言語を勉強している人にはピンと来ると思うのですが、例えばドイツ語の二人称にはdu(親称形→きみ)とSie(敬称形→あなた)と今も2種類あります。他のヨーロッパ言語やヒンディー語(印欧語族で元はヨーロッパ言語と同じ!)も二人称には親称形と敬称形がある!
私には今日一↑これが収穫でした英語もやはり元は同じだったんだな〜という感慨深さ。
まとめが長くなってしまいましたが、本当に今日の講義は面白かったです
この講座は3回セットで、古期英語の次は中期英語、その次は初期近代英語があるらしいあと2回来なければ!