【チアドラ振付師の震災(4)】夏の「恩返し」重さを知った絵梨 | 岡本のブログ

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(3)生まれて初めてナタ、薪で五右衛門風呂…から続く

 中日の「チアドラゴンズ」の振付師を務めている内絵梨香(うち・えりか)(36)は楽天チアチームに所属していた2011年3月に東日本大震災に遭遇。彼女に救いの手をさしのべた地元の美容師、今野美南海(みなみ)(24)との“奇跡の出会い”で、絵梨香は宮城県角田市にある美南海の実家で“避難生活”を過ごす。その貴重な体験が、後の絵梨香のチア人生に大きな変化をもたらすことになる。

交流戦での「再会」

 11年6月、仙台でプロ野球のセ・パ交流戦、楽天対中日が行われた。絵梨香は02年まで中日のチアドラゴンズに在籍しており、球団キャラクターのドアラを仙台に引率してきた石黒哲男と再会。その夜、牛タンを食べながら、絵梨香は石黒に、震災時の激動の経験を涙ながらに話した。

 「ウチに戻っておいで」

 石黒はその場で絵梨香に告げ、名古屋に戻って球団にその方針を伝えた。

 「これだけの経験をしている人はいない。それがチアの指導者にとって大事だと思ったんです。だからすぐに決めました。球団にも『そうしますよ』って」

 指導者の重責に、一度は「そんな大それたことはできません」と断りを入れた絵梨香だが、「ホントはやりたかったんです」。ただそれは、第一線からの“引退”となる。

 今野宅に電話を入れた。 「名古屋へ行きます」。 シーズン中、絵梨香は今野宅に足を運ぶことができなかった。美南海も廣も淳子も、仙台の球場に楽天の試合を見に行ったことはないという。それでも、絵梨香の活躍ぶりが、今野家では“関心の的”だった。テレビで楽天の試合中継を見ていると、美南海は野球のプレーより、イニング間に出てくるチアの姿を必死で追うようになったという。

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