情けない
出産を間近にした男に
うつつぬかしてたから

こんな風に
情けない気持ちになるんだ

午前2時も回ってから
メールを気にするような男に
うつつぬかしてたから…


…メールの時点で
察すればよかった
臨月なのは知ってた
欲に負けた

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始終愛のある仕事をする
万人ウケするのかは不明だが
私にはとても合う

身をまかせられる胸板と
優しい指

年下と思えない落ち着き

上手に導いてくる
反応を見極めて攻めてくる

キスも惜しみない
長く熱く濃い快楽

そしてこの男は
私の地図を持ってる
私の身体の地図…



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会ってまだ5分
メールが届きマサキは携帯をひらいた

「なに?大丈夫?」

『うん大丈夫』

なにが大丈夫だ…
手の抜きようが
あからさまじゃないか

『今日オレ我慢できないかも…』

我慢する気なんて
最初からないくせに

数分で達した

『気持ちよくしてあげられなくてごめん』


間髪入れず電話が鳴る

生まれそう…



メールの時点で予感はしてた
でもこんなに情けない気持ちになるとは
思ってなかった

あわてて服を着る
あわてて座席を元に戻す

『ねぇ恭子。
中途半端だからって
違う男のところに行かないでね』

「うん」

『なんか…ほんとごめん』

「うん」

いつもは先に私が帰るのに
ごめんといって走り去った


火照った身体をどうしてくれる
そして…どうしようもない喪失感
1時間あまり途方に暮れた
なにやってんだ私

それでもなお罪悪感はない
女友だちにサイコパスだと
言われるのもわかるな…
自然と笑みがこぼれた

でも心はただただ寂しい

私はいつも寂しい