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僧帽弁閉鎖不全症

幼稚園の頃、風邪か何かで病院へ行った時に心雑音を指摘され、小学校に入って僧帽弁閉鎖不全症と診断を受ける。以降、年一回の心エコー検査によるフォローアップを続け、2014年4月、20代の時に胸骨正中切開による弁形成術を受けました。


僧帽弁閉鎖不全症は弁膜症の一種で、左心室と左心房の間にある僧帽弁がうまく閉まらず、血液が逆流してしまう疾患。重症化し逆流の量が多くなれば心臓に負担がかかり、外科手術が必要になる場合もある。手術には弁の形を整える形成術と、人工の弁に取り替える置換術とがある。


当時症状はまだまだ軽症で、年一回心エコー検査を受けながら様子を見つつ、運動も食事も特に制限のない生活を送っていました。が。


大学に入ったあたりだったか、だんだんと動悸を感じることが増えたり、左肩が異様に凝ったりと、今思うと重症化の兆候あったんだなって症状が出始める。



手術をするべきタイミング

2013年末頃だったと思う。仕事中、しゃがんだ状態から立ち上がった時に、明らかにただならぬ動悸(脈拍200くらいあったと思う、その時はしばらく安静にしていたら止まった)を感じ、普段とは違う大きい病院の循環器内科を受診。そこで重症であること、近いうちに手術をした方がいいと告げられる。いつもの病院の検査ではまだ何も言われなかったのにびっくり。青天の霹靂。


まずは心臓血管外科の先生に詳しい話を聞きましょう、てことで外科に予約を入れてもらいその日は終了。心臓の働きを助ける薬を2種類処方してもらい、塩分と激しい運動は控えるよう釘をさされた。このあと仕事行かなきゃいけなかったけど、病院出たあと駅のトイレにこもって地元の母親に電話しながら泣きました。

循環器内科の先生にはあまり気を落とさず、と言われたけど、重症化してる言われたらそら気も落ちますわ。不可抗力!魂が抜ける


いずれ症状が重くなるかもしれない、手術が必要になるかもしれない、とは聞かされていたけども、実際に突きつけられると怖いものです。

症状が進まない場合もあるそうで、なんとなく自分も大丈夫なのでは?と思っていた部分もある。根拠ない自信にっこり


小さい頃から通院していたものの、自覚症状はないし運動はたくさんしていいと言われていたし、病人であるという自覚はなかった。20代になってもそれは同じ。仕事か趣味・遊びのことしか考えてなかったなー。それは今もかにっこり


ともかく、後日父親と一緒に外科の先生に話を聞き、やはり手術が必要である旨、私の場合ちょっと症状が複雑である旨を告げられる。


この時の先生(ほかの先生にボスと呼ばれていたのでボス先生と呼ぶ)が後の執刀医で主治医。先生が定年を迎えられるまでとってもお世話になりました。

すごく威勢がよくて何でもズバズバ喋る先生で、最初は気圧されたけどその勢いに引っ張られて頑張れた部分もあるな、と思う。聞けば何でも答えてくれて、そういう面でも信頼できたな、と。循環器内科の先生にも、ボス先生に任せておけば大丈夫、上手いから、と言われた。偶然受診した病院でそんな先生と巡り会うことができ、本当に良かったと思う。



そんなこんなで、何度かにわけて話を聞いて、2014年3月に術前検査(経食道心エコー&心臓カテーテル検査)、4月に手術を受けることに決定したのでした。