high concept high value 2
しかし、巷には俗悪な、まがいものの「文化」が溢れかえっている。本物の正真正銘の文化をあなたは、味わったことがあるだろうか?その懐に抱かれ、それを味わえるだけの素養があるだろうか?いざ、本物に出くわしたとき、その真髄を、あなたは心ゆくまで味わい、己のものとできるだろうか?さらにそれをビジネス上の武器とするには??
情報に溢れたこの時代、本物に出会うことは存外、難しいものである。
なぜか、日本人は桂離宮を訪ねた人々よりも、ヴェルサイユ宮殿を訪ねた人達の方が多い、という不思議な国でもある。
明治以降、多くを西洋から学んで来た結果、足元の日本文化を蔑ろにしたのでは心もとない。
何となく日本文化が分かったとしても、もはや東京に溢れるのはまがいものの「和モダン」と呼ばれるものである。西洋の眼で捉えたジャポニズム、ハリウッドが戯画的に描いた日本、このような日本であろう。それは、まがいものの日本であり、商業主義と結びついたものでもある。