「high concept: high touch」というダニエル・ピンク氏の言葉をお聞きになった方も多いだろう。
真の21世紀は、2011年より始まるという見方がある。それまでの10年間はさまよえる小羊の如き時代であった。今、新たな時代が幕を開けようとしている。
目に見える物を売る時代は、もはや時代遅れとも言える昨今、正に前述の「high concept」に相当するのが、文化と伝統・教養であると言える。書店を見まわしても、「文化投資時代」「文化資本主義の到来」など、文化を冠としたキーワードが多く見られるようになった。しかも、これらの著作は現役のビジネスマンによって書かれているのが更に興味深い。