【オススメ対象】

・フルCGアニメのルパン三世が見たい

・かつての宮崎駿のルパン三世の香りを思う一度

・単純に面白いフルCGアニメが見たい

この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。

レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。

ジャンル・・・アニメ

　１）オススメ・・・８
　２）ツボ・・・８
　３）脚本・・・７
　４）映像美・・・８
　５）特殊効果・・・８
　６）俳優・・・８
　７）監督・・・８
　８）音楽・・・８

　９）独自性・・・７
１０）キャラ・・・８
合計・・・７８点

【概要】

上映時間：92分

Amazonプライムにて鑑賞

Amazonプライムビデオ

2020年公開の日本のアニメ。

原作：モンキー・パンチ

監督・脚本：山﨑貴

音楽：大野雄二

出演：ルパン三世：栗田貫一

　次元大介：小林清志

　石川五ェ門：浪川大輔

　峰不二子：沢城みゆき

　銭形警部：山寺宏一　他

【トレーラー】

【ストーリー紹介】

Amazonプライムビデオより

「ブレッソン・ダイアリーを戴きに参上します　ルパン三世」その謎を解き明かしたものは莫大な財宝を手にするとされ、かのアルセーヌ・ルパンが唯一盗むことに失敗したといわれている秘宝・ブレッソン・ダイアリー。そんな伝説のターゲットを狙うルパンは考古学を愛する少女レティシアと出会い、2人で協力して謎を解くことに。しかし、ブレッソン・ダイアリーを狙う秘密組織の研究者ランベールと、組織を操る謎の男ゲラルトが2人の前に立ちはだかる・・・。ブレッソン・ダイアリーに隠された驚愕の真実とは一体！？天下の大泥棒による史上最大のお宝争奪戦が幕を開ける！！

【総評】ネタバレなし

フルＣＧアニメで製作された新しいルパン三世。

同時期に見たルパン三世作品「ルパン三世VSキャッツ・アイ」と比較を交えつつ、レビューしてみる。ちなみに先に見たのは「VSキャッツ・アイ」で、後に見たのが今作。

今作に関しては、私的には非常に肯定的な内容となります。

下記の項目でまとめた。

１）フルＣＧアニメの良さ

２）宮崎駿作品の影響

１）フルＣＧアニメの良さ

止め絵で切り取った画像では、圧倒的に「VSキャッツ・アイ」のほうがかっこいいしきれいだと思う。しかし映画で見た場合、今作の方が面白いし、なにより感情表現やキャラクターの生き生きとした動きや質量を感じさせる点に関して言えば、今作の方が圧倒的に優れている。なんていうか見ていてワクワクする。若干、ディズニーアニメのような大げさな動きではあるものの、キャラに命を宿す表現においてはこちらの技法のほうが優れていると思う。少なくとも「VSキャッツ・アイ」のような上滑りは全くしていない。だからこそ声優の声も乗ってる感じがしたし、画面へのけん引力が強くて、全く眠気に襲われることはなかった。

フルＣＧアニメの進化の方向として、リアリズムの追及はいいと思うんだが、人の潜在的な感覚で、見ている事象の現実感をとらえる能力はかなり優れているので、映像がリアルになればなるほど、あれ？なんか変だぞっていう違和感も研ぎ澄まされていく。だからこそ、今作のように、キャラクターの造形に関しては、漫画チックなものが感情表現に関しては優れていると自分は思う。

２）宮崎駿作品の影響

今作のストーリーはかなり宮崎駿作品の影響を受けており、もうぶっちゃけて言ってしまうと、カリオストロの城＋天空の城ラピュタで、さらに謎解きに関してはインディージョーンズ。それらのいいとこ取りでまとめた感じのストーリー展開。特にカリオストロの城は、その後のルパン三世全体に大きく影響を与えており、正直ルパン三世はあんなにいい人じゃないだろうって自分は思ってるんだが、今作はもろに影響を受けまくっている。

ただ、影響を受けている程度で、ストーリーはとても面白く、かっこいい見せ場とかのこだわりはなかなかすごくて、特にルパン三世の身体能力がむちゃくちゃ発揮される「ある場所を通り抜ける」シーンのかっこよさはぜひとも見てほしい。

おなじみのレギュラーメンバーにもそれぞれに見せ場たっぷりで、五右衛門のチャーミングなところも出ていて、全員生き生きとしていてとてもよかった。

今作はルパン三世好きなら間違いなく面白いと思う。

絵柄にクセがあるので、そこで見ないと判断するのはもったいない。

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