ロストオデッセイ | ヲタクの生きる道

ロストオデッセイ

ハード・・・Xbox360
ジャンル・・・RPG
クリアまでのプレイ時間・・・128時間

 1)オススメ・・・7
 2)ツボ・・・10
 3)システム・・・10
 4)グラフィック・・・
 5)シナリオ・・・10
 6)音楽・・・10
 7)演出・・・10
 8)キャラ・・・10
 9)バランス・・・10
10)独自性・・・10

合計・・・95点

<概要>
RPG。
Xbox360初期の傑作。
プロデューサー:坂口博信
音楽:植松伸夫
キャラデザイン:井上雄彦
ゲーム中の「千年の夢」小説:重松清

<総評>
Xbox360本体が発売された2年後に世に出た豪華スタッフが結集した大作のジャパニーズRPG。

2007年12月6日の発売日買いしておきながら、ゲーム自体の責任は全くないが、遅々として進まず、5年3ヶ月がかりでクリアした。理由は、単純に他のゲームに浮気したから。年をとってオッサンになってくると、RPGのようにクリアするのに時間がかかるゲームだとついついすぐクリアできるゲームを優先してしまうのよね。
逆に言えば、ここまでかかるともう手をつけなくなることがほとんどなのだが、このゲームは時間が経過するほどに魅力が増して、5年経っても色褪せないRPGであることを身をもって証明することになった。

CGムービーは今見るとちょっと辛いものがあるが、ゲーム画面、特にフィールド画面は今見ても美しい。戦闘は前衛・後衛が重要なシステムになっており、成長要素もオリジナリティに溢れており、このシステムのまま、別のゲームを作ってくれないかなって願うほどに秀逸。キャラデザインも井上さんが描いてくれただけでもう感動ものです。

声優のキャスティングは賛否があったようだが、私的には男性陣はピタっとハマっていたように思った。女性陣は演技自体にちょっと問題があった気がした。

いいところばかりで、特に讃えたいのが2点ある。それは植松氏が作り上げた音楽。もう手放しで褒め称えたい。私的にかなり心奪われたのは、クックとマックの母の葬儀で流れる音楽。泣く手前ギリギリでした。

それとこのゲームのオリジナリティを特に出している「千年の夢」というサウンドノベル。ゲーム中にゲットすることができ、それをサウンドと簡単な文字演出で読ませてくれるんだが、重松氏が作り出す世界観がまた秀逸で、永遠の命を生きるからこその悲しみと孤独感を表現していて、とにかく素晴らしかった。一流の小説家を生かす斬新なゲームアイディアに脱帽。

オススメを7点にしたのは、さすがに2016年現在でオススメするには厳しいことと、グラフィックもちょっと厳しいかと。発売当初だったら、満点です。このゲーム。

敬愛する坂口さんにはこういうRPGを作ってほしい。今でもこういうゲームは大好きです。


【360】ロストオデッセイ プラチナコレクション


【小説】永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢
(講談社文庫)



ロストオデッセイ オリジナル・サウンドトラック