ヴァンキッシュ | ヲタクの生きる道

ヴァンキッシュ

VANQUISH


ハード・・・Xbox360
ジャンル・・・TPS
クリアまでのプレイ時間・・・7時間

 1)オススメ・・・10
 2)ツボ・・・10
 3)システム・・・
 4)グラフィック・・・
 5)シナリオ・・・10
 6)音楽・・・10
 7)演出・・・10
 8)キャラ・・・10
 9)バランス・・・
10)独自性・・・10

合計・・・96点
<総評>
世界に誇れる日本製TPS。こういうパーソンシューティング系は日本は一歩も二歩も遅れてる感はあるが、このゲームをやってひとまずTPSは世界トップレベルに食い込める制作会社が日本にいることを証明してくれた。それくらいのクオリティ。ギアーズオブウォーにならうように、オーソドックスなTPSでありながら、ブーストARモードにより、かなり独自性の強いゲームへと進化している。
ブーストとは、地面をかなりのスピードで滑走できるアクション。これによりゲーム全体のスピード感を上げていて、探索とかもサクサクできるし、追尾弾を綺麗にかわしたり、巨大な敵の股の間を疾走しながら急所に撃ち込むなんていうかっこいいアクションも思いのままにできる。
ARモードとは、かわしアクション中に発動するものと、ピンチに自動的に発動するものがあるけど、超感覚みたいなかんじで、あらゆる動きをゆっくりと感じることができるモード。敵の弾もゆっくり飛んでくるんで、ギリギリでかわせたり、敵の急所へ正確に連続して弾を撃ち込めたりと、これもまた自分のアクションをかっこよくできる。
この独自性の強い2つの軸がゲーム全体にまで波及し、能動的な動きをどんどん楽しませてくれる。またシナリオとキャラも非常に魅力的に仕上がっている。牽引力のあるシナリオと演出により、先が気になってしかたないし、それを盛り上げるキャラのセリフまわしによって、感情移入度も先へいくほどドンドンとハマっていく。あきさせない様々なステージと演出も素晴らしく、ゲーム全体が典型的な好循環スパイラルになっている。
なにもかも手放しでいいのかというわけではない。まずスピード感の弊害かもしれないし、次回作がありありの終わり方もあってか、ややボリューム不足と感じた。うまい人で探索せずにサクサク進んだら、5時間弱で終わるんじゃないかと。やりこみ要素はあるけどやっぱり本編がもうちょっとほしいところ(そのへんは"バランス"評価に反映)。オンラインプレイにまったく対応してないのもちょっと寂しい。このゲームは協力プレイしたら相当おもしろいと思うから。ただARモード自体が非常に難題だけど。マイナス点は、ゲーム自体のおもしろさにあるわけではなく、「もうちょっとこうしてほしかったな。」っていう贅沢なエゴ。

というわけで、TPSファンはもちろんのこと、今までTPSをやったことがないって人も、ぜひやってほしい、万人受けする完成度の高い作品。初心者にはカジュアルオートっていう簡単でおもしろさを味わえるにはちょうどいい難易度のものもあるんで、安心してほしい。


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