六月の訪問 冷たいお煎茶でお出迎え
先付
素敵な竹の茅の輪飾り←厨房の手作りだとか
ガラスの器には糸瓜と鯵の酢の物⤴︎
胡麻豆腐がかわいいそら豆の雨蛙⤵︎
これって池に見立ててるんでしょうね
じゅんさいの池、岩(胡麻豆腐)の上に雨蛙
椀物
揚鱧真丈、冬瓜の白味噌仕立て
揚げ真丈、おいしい♪辛子と冬瓜の青っぽさが夏らしくて白味噌に合います
向 お造りを撮り忘れ(鯛、鮪、鱧)
旬菜
滋賀の活け若鮎唐揚げと和牛ロースト
鮎は頭からパクパク!内臓の苦味が最高
牛肉はとても柔らかくて低温調理だそう
トルコブルーの器が置かれました
冷鉢 賀茂茄子と満願寺唐辛子
冷たく、しっかり味の染み込んだ賀茂茄子がとろとろでおいしすぎる
〆はうなぎ茶漬け(出汁)と焼鱧ご飯を選べます
ここは京都の夏を彩る鱧をチョイス
焼鱧御飯
この焼鱧ご飯、壬生菜のお漬物に合〜う
![笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/664.png)
自分で記録に残したくてまめに写真を撮ってますが、美味しく食べることが1番の目的
出てくるお料理にワクワクして、いそいそ食べてたのでしょうね
味覚には甘味、酸味、苦味、塩味、うまみがあります
視覚、嗅覚や記憶によってさらに広がる
まだ口にしていなくても美しいお料理を見たら気分も上がるし、炭火の香ばしいにおいで食欲もそそられますよね
私は味覚には「懐かしい」があると思ってます
基本の五味にプラスされる「記憶」のところ
ただ美味しかったという記憶ではないのであえて「懐かしい」と書きました
先日、長くお家で療養していた知人のお母様が入院することになりました
もうお家に戻ることはないであろう入院です
その知人が入院する前に何か食べたいものはない?何でも作るよと言うとそのお母様は「◯◯の餃子」と答えたそうです
誰もが知ってる大手チェーンのお店の餃子です
今はもう大人になっている知人のお子さん達が高校生くらいまではそのチェーン店によく家族で行き、お母様も誘って一緒に行っていたとか
そのお子さんたちもそれぞれに独立してそこに行くこともすっかりなくなり…
知人は食べ盛りの高校生の息子や娘をリーズナブルにたらふく食べさせることができたから行ってたし、1人で住んでいた母も近くにいたから軽い気持ちで誘っていただけなのに、入院前に食べたいものがまさかあのお店の餃子だなんてと笑いながら…でも少し寂しそうに言っていました
きっとお母様は娘家族に囲まれて賑やかに食べたあの日々の光景が「おいしい餃子」として記憶に残ってらっしゃるのでしょうね
まだ若かった自分、家族を持った娘、そして娘のお婿さんと元気でかわいい自分の孫達
何のことはない普通の人たちの普通の日常です
私は決まっています
今まで食べた美味しいものはたくさんありますが、私が最後の晩餐に選ぶものはもう決して戻ることのない日々の中で家族とよく食べたものです
私にとって人生最後に食べたいものは「懐かしい」という味覚のものなのかもしれません