気まぐれ川島ロード | 井上のこの世はでっかい宝島

気まぐれ川島ロード

先ほど


空き時間に某ビジネス街の喫茶店にて時間をつぶしておりました


買ったばかりファミ通を読みながらブラックコーヒーをすする


この時間はもう15年ぐらい続けている僕のしあわせ



「今週は合併号か…来週おんなじの買わないように注意注意~っと」


なんてブツクサ思っていると



「次何いきましょ」

「ナルガの素材が全然足りないよ~ナルガ行きましょう」



なんて会話がとんできた


耳を京都名物「おたべ」ぐらい広げて注意して聞くと


離れた席の二人のサラリーマンの方がPSPを握りながら完全にモンハンをプレイしている


一人は20歳ぐらいのフレッシュマンだが

もう一人はひいき目に見ても40歳は超えてそうな貫禄ある方



そんな二人が昼下がりの喫茶店でひと狩り行っているのだ



まじかよ…



釣りバカ日誌みたいな世界じゃないか


きっとあの若いサラリーマンは会社の面接で「趣味は?」と聞かれて「モンスターハンター」ですなんて正直に答えてしまったんだろう。


沈み帰った面接室、「やっちまった…」と顔を歪める若サラリーマン


すると


パチパチパチパチ


どこからか拍手の音

振り返れば貫禄ある部長が


「おもしろいじゃない、この子。実は私の子供もそのモンスターなんとかにハマっててね~。是非君に教えてほしいな、私も。」



なんてストーリーがあったに違いない(もちろん完全なる妄想だが)



しかし目の前で年の差離れた男二人がスーツでひと狩り行ってるのは現実だ


この状況に黙って何もしない僕ではない

「一緒に…一緒に狩りたい」


沸き起こる当然の衝動


しかし見ず知らずの漫才師がいきなり参戦しても迷惑だろう


いやしかし僕はこの二人の中間管理的な年齢を持つ29歳。冒険をスムーズに運ばせるコミュニケーションと実力はある

しかもナルガならば得意分野だ


しかし…


でも…



何度も何度も葛藤を繰り返した


一体どれぐらいの時間が経ったのか



外は雨がやんでいた


もともと降ってなかったけど



意を決して僕はオンライン集会所に入ることにした



こんな時代だから


見ず知らずの通常プレイに飛びこまなきゃ


何も変わらない


後悔はいやだろ



綺麗なダイヤより当たって砕けた砂利のほうが美しいときもあるさ


(改めて言っておきますがこれは見ず知らずのサラリーマンのモンハンに勝手に参加するかどうかのくだらない話です)

そしてついに集会所に乱入!


…っと思ったら



お二人の姿はない。すでに冒険に出かけられたようす




迷わなければ良かったんだ


しまった…



そう思いながら画面右上に出ているハンターの名前をふと見ると


「RAIGA」


「PaPa」


と表示されている。


ライガはともかく





パパ…




僕の妄想は



あながち間違いではなかったようだ


昼間のパパは



男だぜ



僕はなんだかちょっと微笑ましくなって集会所を出て


喫茶店をでた



雨上がり虹が見えた


ような気がした