うしおと川島 | 井上のこの世はでっかい宝島

うしおと川島

ふわっふわ


それは


「ハンバーグ」と呼ぶにはあまりにも繊細で


赤子の二の腕のような



優しさとあたたかさがあった





大阪泊まりの時必ず寄るステーキ屋があるのだが


毎回ステーキばかり食べていたのでたまには違うものと思いたち


右の拳を天に突き上げ「ハンバーグ」を注文した


ミニ四駆(バーニングサン)を軽く上回るビッグな肉の小宇宙(コスモ)が目の前に運びこまれた


口に運べば


今までとは全く違う食感


ふわっふわ


意識が暖かく遠くへいく



思えば僕は21歳の頃


小さなハンバーグ専門店でアルバイトしていた


「まかない」はいつもハンバーグ


朝、昼、晩


朝バーグ、昼バーグ、晩バーグ


バンクーバー


バンクーバーはさておき、週に5日はそのお店で働いていたので一年間で計算すると


3食×240日


=720バーグ!!


そのバイトは二年続けたので

=1440バーグ!!

相方いわく、当時は全身からハンバーグの匂いがしていたらしい


毛の一本一本まで


きっちりハンバーグの匂いがしみついていた


銭湯に行きサウナに40分入り


汗を大量にかいて


その汗をふいたバスタオルからハンバーグの匂いがした


僕はハンバーグだったのだ


ハンバーグをサウナで蒸していただけなのだ



そんな時期があっても僕はまだまだハンバーグが大好きだ



お弁当でもサービスエリアでも


とりあえずハンバーグを希望する



知らない間に僕は人間をやめてハンバーグになったのか


とりあえず「大阪ステーキ」という店のハンバーグを皆さん一度食べてみて


びっくりするから