金

金は購入時に消費税を払います。

しかし、売却時には業者から消費税を受け取ることができます。

この仕組みによって、金の売買では実質的に消費税はかかりません。

これを利用した錬金術が使えると、消費税増税のたびに話題になります。

その錬金術とは、消費税増税前に金を買い、増税後に金を売るというものです。

仮に１グラム５０００円の金を１００グラム買ったとします。

そうすると５０万円＋消費税８％分の４万円で５４万円を払います。

この金を消費税が１０％になった時に売ります。

そうすると税込で５５万円を受け取ることができます。

実際には、金の売買には手数料がかかりますし、何より金の価格は変動します。

だから単純に儲けられるという話ではありません。

更に、これを悪用する人間が後を絶ちません。

金を日本に密輸し、日本国内で金を売却するというやり方です。

関税を逃れて売却しているので、先ほどの例であれば５０万円払って５５万円を手にします。

これはもちろん脱税行為です。

密輸件数はどんどん増えており、脱税額も数億から十数億にのぼります。

主に海外（主に韓国）の非合法組織などが日本人などを運び屋として使い、

このような手段で日本人の税金をかすめとっているというのが現状です。

消費税の増税を議論する前に、まずはこうした消費税の問題を解決して欲しいものです。