青森二日目のことです。
今回の目的は義父の法事。
そしてパパを故郷に連れて帰ることです。
パパの心のなかにはいつも故郷と、義両親の姿ありました。でも仕事も多忙で帰れずにいました。
そして、子供達にも自分達の中に青森の血がしっかり流れているということを忘れずにいてほしいという思いもありました。
パパの故郷は、平内町の小湊というところです。
この日は朝から素晴らしい天気、やっぱりパパはもってるよね!
家族でパパがよく訪れた場所をめぐりましたよ。
まずは パパが高校時代に使っていた小湊駅です。一本乗り過ごすと大変だった!とよく話していました。家からここまで歩くと20分くらいかな?どんなに寒くてもても学ランとYシャツだけで通ったそうです。吹雪いているときは雪が地面から顔に叩きつけてくるそうです。小学生時代もそうやって通学路を通ったと聞いて、都会の子供との根性の差を感じたものでした。
あまりかわっていなかったです。無人駅でした。ホームまで入り、パパが毎日通ったんだね…と子供たちも感慨深そうでした。
次は夜越山です。
ここは私たちも何度も何度も遊びに来ました。パパはスキーをして遊んだそうです。
リフトでてっぺんまで上ります。ちょっと怖いけれど、素晴らしい眺めです。青森駅のアスパムも見えました。
今は次男が孫達を抱いていましたが、あの頃はパパがこうやって子供たちを抱いていたんです。時の流れ。
次は夏泊半島一周です。
浅所海岸。
冬はハクチョウが渡来する事で有名な浅所海岸です。ここは家から近いのでカニや魚をとって何時間も遊びました。橋の右側でシジミ狩り?もしました。
次は立石。
ここは思い出がいっぱい。
私がはじめて青森に来た時に
パパがウニや貝をたくさん取ってくれて、その場でそこら辺の枯れ草を燃やして焼いて食べさせてくれました。めっちゃ美味しくてめっちゃ食べすぎて
その晩に思い切りお腹を下し😅親戚の人との挨拶もできなかった笑える思い出。
ここは子供たちを何度も遊びに連れてきた場所です。
ここは私たちの思いのいっぱいつまった場所。
パパをこの海に帰しました。
透明な海水の中に
パパの遺骨がサラサラキラキラと広がりながら沈んでいき、海の底の石の間に入っていきました。そしてパパの遺骨はあとかたもなく見えなくなりました。
パパ、大好きだったこの海に帰って行ったんだね。
なんとも言えない神秘的な光景。私は死ぬまで忘れません。
そして椿山
夏泊半島一周して空港へ。
空港から義姉にお礼のラインをしました。
義姉は パパをお墓に入れたことにより、子供たちがこれからも青森に来てくれる口実が出来て良かったと言ってくれました。
これからは私がパパのかわりにきょうだいのひとりになって姉弟たちと仲良く付き合っていきたいと思います。
今までの全てがパパの遺言通りに進められています。
あとは9月の石垣島で次男の船から散骨します。
パパの遺骨は全ては散骨しません。
そして最後の遺骨は
私の遺骨と一緒に散骨してもらいます。
パパは絶対に私といたいはずですから💖
分骨や散骨なんて!と言われたりもしました。
だけど、私は以前からお義父さんお義母さんにパパを返さないといけないと思っていました。
でもパパは私の所に戻ってきちゃうよね?😁
自然に帰ったら
パパは千の風のように故郷や私達のまわりをいつも飛び回れるよね?
様々な考えはあるでしょうけれど、パパと家族が幸せを感じられればそれでよいと思っています。
だからこれで良いのです。
パパが海の底に消えていくのを見て
人は皆、最後は自然に帰っていくのだと実感しました。
生きているうちにたくさん話せて良かったと思うし
出会えて幸せでした。
姿はないけれど、以前と変わらずいつも近くにいるような感覚があります。すごく不思議です。
だからさみしいけれど
悲しいという感情はもうありません。
パパ、もう少し頑張るからね。
応援よろしくね😘