昨日 あなたの家族に余命を知らせますか?
という記事を読みました。
肺癌を告知された当初は
パパも「余命宣告された時は知りたい」と言ったので、私はそうするつもりでいました。
でも いざ 余命一ヶ月と告知された時に 私は絶対に隠し通そうと決めました。
がんセンターの看護師さんからは 本人に知らせた方が良いのでは? と言葉では私達家族に選択権はあるように言っていましたが
何回も聞かれました。
「やり残したことがあるかもしれないですよ?」
「それなら ご主人に聞かれたら私達(看護師)はどう答えたら良いのですか?」
私は「やり残したことはありません。聞かれても嘘をついてください。一ヶ月しか生きられないなんて絶対に伝えないでください。」と。
それでも、あの看護師さん、納得いかなかったみたいでした。
この人、まさかパパに言わないよね?と怪しんだくらい。
まぁ、そこはシッカリ念をおして
余命一ヶ月はふせるように伝えたので大丈夫でした。
最後の診察を終えた後にパパから「余命聞いたろ?なんだって?」と聞かれましたが
「春の桜は難しいかなもなぁって」
肺がん自体は悪化していないから 血栓次第らしいよ
みたいなことを伝えました。
パパは少しホッとした顔してましたね。
まだ家族と一緒にいられる!と思ったでしょう。
そして「少し落ち着いたら また旅行でも行こうか」と二人で話しました。
パパは自分の死が近いことは理解していましたが(抗がん剤も終了したので)
その時まではまだ時間があると思っていたので
残りの時間をどうやって過ごそうか 楽しみにしていた様な感じもありました。
そしてこの会話の五日後には亡くなりました。
私はパパに嘘をついたことは
出会ってから一度もありません。
どんな事も 私の醜い心の中も全て話していましたから
パパについた最初で最後の嘘でしたが
うまく騙せました😁
パパは旅行に行こう。
桜も見よう。
二人でたくさん一緒に過ごそう。
と思いながら眠りについて
そのまま目覚めませんでした。
最後の晩は
無理やりパパの介護ベットに寝かせてもらって私は幸せでした。
私はパパが悲しんだり恐怖を抱く事を絶対に避けるべきだと思っていました。
この先に何が明るい結果が待っていて
この治療 辛いけど頑張ろう!ならば本当の事を伝えますが
私達は癌告知から
やるべき事はやりましたからね。
パパへの余命宣告をしなかったことに
私は間違っていないと今でも思うし それで良かったと思っています。
だけど…最近思いました。
うまく騙せたぞ!と思っているのは私だけかも?
パパは自分の身体のことぐらいはわかっていたに違いない。
優しいパパは私の嘘に騙されたフリをしてくれていただけだったんだね…
パパらしいなぁ💖