ハマスとイスラエル | 友野雅志の『Tomoのブログ』

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友野雅志の宇宙ーTomocosmos 

ハマスとイスラエルそして

   いろいろな国の関わり方


*上は2022/12のハマス35周年の写真。この時、2023/10のイスラエル攻撃を計画していたという。


2023/11/10

昨日アップしたのは、いわゆる進歩的知識人たちのイスラエルとハマスについてのブログや記事について、それらはワイドショーと殆ど変わらないという、私の印象である。 


こういう見方もある。

今回のAさんによるBさんへの奇襲での顔面攻撃、その後のBさんの、そこまでやるの⁈と言われる報復とAさん宅を破壊するまでの、木刀だけでなくショベルカーでの報復。

それへの反応はまわりの人々を下のように幾つかのタイプに分けることができる。


①Bさんがどうであれ、私はAさんの味方であり、ショベルカーを止めるために必要な道具を提供するし、必要なら私も自宅から投石ぐらいする。


②本音は、Aさんをあまり知らないし、血筋も違うが、投石機を買ってくれるなら、幾らでも提供する。


③Aさんと親しいわけではないが、Bさんの仲間とは利害が対立しているので、Aさんを援護するし、必要なら資金や道具を提供する。


④Aさんとは、何かを提供するというほど親しいわけではないが、Bさんとはもともとお付き合いもしていなかった。やはり、Bさんとのお付き合いは様子を見ることにする。


⑤ Aさんをバックアップする人々とは村の運営方針で対立しているので、Bさんを援護するが、世間から「やり過ぎだ」と言われないところで止めてほしい。それに、アメリカ、ヨーロッパで私たちへの攻撃が激しくならないところでやめてほしい。


⑥AさんとBさんのいづれの側に立つか、と問われれば、もちろんBさんの側であるが、Aさんの奇襲を止めれなかったBさんの危機意識の小ささは変えてほしい。また、世界から批判を受けて生きづらくなるのは避けてほしい。


⑦良く分からないし、どういう意見を言うべきか分からないが、どちらも理性的になって、と思う。


これに代表する国、あるいは民族の名前を入れていくと下のようになる。

①イラン

②北朝鮮

③ロシア

④アラブ諸国

⑤アメリカやヨーロッパのユダヤ人

⑥イスラエル国民

⑦日本  


問題は、現在のイスラエル政権は、⑤に少し配慮しつつ、⑥の支持を得る必要があることである。


⑥は問題を緩やかに解決する方へも、過激に処理する方へも大きく揺れる可能性があるからである。現在のイスラエル政権は、確実に国内での批判に対して、弁明できる道を選んでいると思う。何故なら、緩やかに解決する道は、本当に解決しつつあるのか、一般国民には分からない。もちろん政権にも判断できないのだが。


過激な方法も、本当はそれが解決に良い方法かどうか政権には分からないが、解決に向かっていると国民に強い印象を与える。それがイスラエル政権の強硬な姿勢だと思う。


このAさんがBさんを奇襲し、叩いたのは、Aさんの目的を充分実現したと思う。


Aさんの目的は、①②③④⑤であるし、できるなら、⑥の動きが出て、イスラエル政権には違う政党についてほしい。


そして⑦はどう判断すべきか分からない、あるいはどこからも責められない位置にいたいということだと思う。


Aさんの狙いが当たっているなら、昔の下の出来事を思い出してほしい。


アメリカへの反核運動は盛んだった時期、ソ連、中国が核兵器を持つことは世界平和のために役立っていると日本の二つの政党は国会で演説した。それと同じことが始まっているというのが私の思いである。それは、再度ソ連と中国の中近東への影響力を大きくし、イランの発言力と軍事力が拡大するだろうという予感である。これは予想であって、当たっているかどうかは分からない。


今回のハマスの活動は全世界の世論を自分たちへ引き寄せ、イスラエルと近づきつつあったアラブ諸国を引き離すためだろう。それにイスラエル右翼政権、アラブ諸国そして多分全世界は引っかかったと私は見ている。


イスラエルはパレスチナを激しく破壊しているが、その後国際的に厳しい立場に立つかもしれない、またハマスは特攻隊としての役割を果たし、パレスチナでの統治権を確実にするかもしれない。これは、どちらの行っていることも支持するということではない。私の予想である。


①②③④⑤は狙いどおりに行った。⑥をハマスは願っているだろう。


また日本政府が諸外国からどう思われるかという、日本人特有の世間の眼を気にする姿勢は無責任すぎて聞くのが恥ずかしかった。日本は、どちらかの弁護も加担もせず、黙っているべきだろう。反戦を国是としているのだから。


ただ、明らかなのは、ハマスもハマスを支援する国や団体も、パレスチナに生きる人々のことを考えているわけでない。彼らの死をイスラエルを責める盾にするし、病院の地下にハマスの武器庫や連絡所を置くというのもそうである。死に方で神に受け入れられるというイスラムの教えからは、そうなるだろう。昔の日本の天皇陛下万歳と同じである。


相手方のイスラエル政権も、イスラエルを含む全世界のユダヤ人のことを考えているわけではない。彼らは勝てば世界も国民も徐々に政権の行動を受け入れると知っている。昔の日本軍が考えたのと同じ考えである。


どちらも大衆のためにはならないとおもうのだが、大衆のことを考慮しないのが権力者である。


まだまだ、今回の問題は始まったばかりだと思えてならない。