体育館のトレーニングルームの指導員の方の話なんですが、
「自分は整体の勉強をしたので、
あなたの体を整えることができるよ。
でも、自分がやってもらうのは
絶対にイヤ!」
どうして?
「くすぐったいから
我慢できない!」
とのことでした。
そして、
「自分で自分の体にさわるのは
何とも感じないけど、
他の人にさわられたらもうダメ!
くすぐったい!」
人間の体って不思議ですね。ということで話は終わったのですが…
考えてみると、人間は自分ですることには何の問題も感じないけど、他人に強制されるのはイヤなんですね。
誰でも、押されたら押し返したくなるし、引っ張られたら引っ張り返したくなります。どうしても抵抗したくなるんですよね。
よく、「勉強しようと思っていたのに、『勉強しなさい』と言われたとたんに勉強したくなくなった」なんてよく聞くことです。
コマーシャルで、
「この商品は美味しいから
買ってください」
というと、買うことに抵抗されてしまいますが、
「よく振ってからお飲みください」
みたいに言うと、読んだ人はその
「よく振ってから飲むんだな」
と感じる中で、勝手にその商品を買う自分を想像してしまうらしいです。
すると、「商品を買う」ということは自分の考えなので、反発を受けにくくなって、購入されてしまうなんていう話を聞きました。
人間の習性を巧みに利用した戦略なんですね。
そういえば、石井裕之さんの話の中に、
「お父さんが、子牛を牛小屋に入れようと
一生懸命牛小屋に引っ張ったのですが、
子供とはいえ、そこは牛が抵抗して、
なかなか入ってくれません。
見て笑った少年エリクソンに、
お父さんが、『じゃあお前がやってみろ』
と言ったら、エリクソンは
牛のしっぽをつかんで、牛小屋から出るように
引っ張ったとのこと。
すると子牛はエリクソンに抵抗して、
小屋に向かって入って行った」
という話がありました。
こんな逸話を聞くと、他者からの強制に反発する気持ちは、動物の段階からの本能なのかな、とも思ってしまいます。
この反発の本能は、人間だけじゃないんでしょうね。