結婚相談所から申し込んだ11才歳上力石徹に似た方とは既に交際終了とされたが、

12月に入り日帰り旅行で熱い口付けを交わす。

そして、元旦那には旅行に誘われる。

















思いがけず旅行に誘われて大層驚き、

返事は曖昧にして自宅に帰った。

久々に会い、懐かしさの方が大きく、

何も即答する事が出来なかったのだ。

とはまあ都合の良い言い訳であるが。




最近、私生活はどうだと聞いた時に元旦那は、

最近は会社の若い女子5人に誘われて、

男は自分1人、合計6名で食事に行ったのだ。

とか得意気に話しておった。














そんな話しを若い頃に聞いたら、

いやんモテるう私の彼え、などと

ヤキモチ一つ妬いたのかも知れぬが、


もうこの歳になりそんな話しを聞くと、



それはタカられておるだけだろう、

会社で財布代わりにされていないか、

大丈夫なのかしっかりしろ、恥ずかしいからあまり人には言うなよ、と心配になる。


が、何も言わずにそっとしておいた私の判断は恐らく正しかったのだと思う。









それから家でぐるぐると妄想する。






もしや私の運命の相手は、

結局10年以上も前に別れた夫その人であるのか、遠回りしたけど、本当はすぐ目の前におるお主を見つける為の旅に出ておったのだ、

とかいうオチなのか。









そんな事を考えながら、

いやもうそろそろ寝よう、

全ては明日だなどとと思うた時、


力石からメッセージが来て、

クリスマスは23日に食事をしようと書いてある。





こうなると、

優先順位は力石が一番だ。


しかし、

結婚へのショートカットを選ぼうとなった場合、どの選択肢が当たりとなるのか、

最も正しい道なのか。




それで結局ロクに寝れずに、

翌日は大分頭がショートして、



今週末に見合い予定であった会社経営者との予定を延期してもらった。



このタイミングで見合いをしたら、

クリスマスは間違いなく会社経営者と一緒に過ごす事になると思い、それで色々考え過ぎて一気に面倒になったのだ。



冷静に考えればこのタイミングで延期とは、

まったく正気の沙汰では無いが、

見合いは来年以降にリスケとした。

そんな余裕も無いくせに年跨ぎだぞ、来年になったらまた一つ歳を取るのに痛すぎる。




折角調整したのにと、

恐らく仲人の右の拳は固く震えていたと思うが、わかりましたと言うその文面は優しい。