結婚相談所から申し込まれた7才歳上、坂東忠信に似た会社員の方と逗子葉山でデートが終わり、夜は力石と会う予定。
…のだが、
話はつい先週に戻り、20時にエンジントラブルにてコストコの屋上で取り残されておる。
屋上に大勢いた車達は皆、鼻歌でも唄う感じで次々と居なくなり、
いくら何でもコストコだって、そのうち門を閉じるだろうと、焦って辺りを見渡す。
すると遠くに、警備員らしき人影を見かけたので、車を降りてその者に近寄り、
車が動かずJAFを呼んでおるのだが、22時に駐車場に入れるのか。
と尋ねると、
ああ、そういう事は慣れているので大丈夫です、車内でお待ちください。
と軽快に言われる。
接客も出来るとは、もはやただの警備員では無い。
すぐに大勢の警備員らしき男達がヨッサホイサと現れ、私は車の状態を説明する。
JAFが到着したら、2階の駐車場に連絡した上で、出口から駐車場まで逆走して上がるようにと指示を受ける。
男達は、遅い時間まで駐車場の点検と清掃をしているのだと言うから、この建物に誰かいると言うだけで本当に心強い。
皆が去った後、車の中は静かに冷えてくる。
暖房はつかず、携帯は充電がわずかで、駐車場の街灯だけが頼りである。
自販機へ行くと、
この時期は既に暖かい飲み物は無く、
先程コストコのセールで、トリンプのデカい太腿までのおパンツを2枚2千5百円位で買ったのでそれを履く。薄手なのに暖かい。
昭和の時代はよっちゃんイカが入っていたプラケースなのに、コストコにかかるとレーズンのチョコが入っている。
それをモリモリ食べながら時間を潰す。
22時まであと1時間。長い。