結婚相談所から申し込んだ11歳歳上の力石徹に似た方と仮交際となってから2ヶ月が過ぎようとしており、仲人と結託してそろそろ圧をかける予定。
私の姉からは、婚活はどうなっておるのかと問われたので、力石とは付き合って2ヶ月過ぎたのだと答えると、
結婚の話しは出ておるのかと次々聞かれる。
嫌、それがまだだがこれから全力疾走だと答えると、
結婚相談所で出会っておきながら何をボヤボヤしておるのだと半端ない。
しかし、彼とは今までで1番長く続いておるのだと私が説明致すと、棒高跳びではあるまいし、飛距離が長くなったなどと自慢しておる場合では無い、と、一喝され、
婚活パーティなど行きだしてから、一体何年経つのだ、お前がやっておるのは単なる趣味の婚活だ、
趣味の園芸より無価値だと怒られる。
その偉そうに人の事を言う姉は、かなりの面食いだ。
肌は白く髪は漆黒の美人であるから、歳上のうんと金持ちに好かれやすい体質であるが、
本人は、そんなお爺に見向きもせず若いハンサムとしか付き合わない。
私が年収を基準に相手を選んでいるのに対して、
そんなんで上手く行く訳が無い、結婚相談所などで結婚なんかできる訳が無いと、
非論理的かつ感情的オマケに、
年収で人を選ぶのは止めろと言われて私は、
あははは何を根拠に。死んでもヤダネ。と大人気なく言い放つ。
そんな姉は20代で5歳歳下の貧乏なハンサムと結婚した。
かなりモテる男であったから、様々な女を蹴散らかしてもぎ取った姉の勝利のトロフィーである。
ところがその男、家に金は入れない、貯金を使い込み変なラジコンを幾つも買う、クラブハウスで人を殴る、車をぶつけた修理代を姉に回す、違反切符の罰金代を姉に回す、浮気をする、帰って来ないと、欲望の赴くまま自由奔放に生きておる幸せ者のハンサムボーイだ。
私から見たらその男と結婚した利点と言えば、
生まれた子どもが息を飲むほどの美人であるというだけで、男は種を除いたらどう見てもいらぬ生ゴミだ。
結婚相談所は相手の素性が全て分かるのに、
フィーリングで選べとか全く私には理解が及ばぬ、
歳上で条件が良くてモテない男が1等良いに決まっておる。
賢者はいつだって経験では無く歴史に学ぶ、
私にはこんなにも間近に学ぶべき浅い歴史がある。
と、勢い良く姉に言うと、
そこまで覚悟が出来ておるなら早いとこ片付けと言われて、何も言い返せずシュンとなる。