結婚相談所から申し込んだ11歳歳上の力石徹に似た方と仮交際となってから2ヶ月が過ぎようとしている時に仲人から電話が来る。





仲人からは、

仮交際からまだ2ヶ月目ではあるが、自宅まで行った仲なら、もう真剣交際に進んでも良いのでは無いか

と打診される。




そうは言っても相手あっての真剣交際であるから、そこは力石の気持ち一つである、私は結婚したいと思うておる。


と私が答えると、

仲人がよっしゃーと膝を打つ様子が伺える。

仕事とは言え赤の他人をここまで応援してくれるとは、

全くありがたい話しである。






しかし力石は仲人が苦手なので、

その辺は良しなに頼むと伝えると、


では、先方の仲人から真剣交際の打診のメールを力石に出すが、決して無理強いはせず、後は様子を伺う事にしましょうと提案されて、

電話に出ない男がメールなど見るのかと言うと仲人は、相談所に登録している限り絶対見ますと一言言い切る。

それでは任せたと私も大きく頷く。




どうなるのかは分からないが、そろそろ力石のお尻に火を点けなければ、何の進展も無いだろう。







仮交際まではぼちぼちこなせるのだが、その先に進む事の何たる難しさ、

ぼんやりと生きておった頃は、2ヶ月だの3ヶ月だのそんな時間は息をしておるだけであっという間に過ぎて行ったが、婚活をしている間は1日過ぎるのがとても遅い。



3ヶ月経てば真剣交際、成婚退会だと思うからこそ今の我慢があるのに、まだ続くとなればこの緊張の糸が切れそうだ。



それで、実家に帰っておる間の電話だった為、

終わってリビングに戻るとこれまた実家に帰っておる

厄介な姉がいて、

婚活はどうなっておるのかと

凄い圧をかけながら聞いてくる。