結婚相談所から申し込んだ11歳歳上の力石徹に似た方と結婚前提のお付き合いとなり、川越にドライブに行く。
力石の車は電気自動車だ。
川越の街を散策する間に、車を役所に止めて充電する。
充電中の駐車料金は無料であり、その辺の駐車場は既に満車であったのに自動車の充電スペースだけ空いているから、なんて好都合なのかと驚いた、川越の街をボーと巡っている間に充電完了ではないか。
その昔の電気自動車は走行中、何と言うかバタバタ感があったのだが最近は改善されたのか、
今はポルシェも凄い機能の電気自動車を出しておると、超美人なトップブロガーそっち~のお料理ブログで読んだから、流石機械はドイツだなと昭和のオヤジのようなコメントを呟く。そして日本の優れた技術が世界に遅れを取らなければ良いなと切に願う。
川越の氷川神社をブラブラと歩き、鯛が大量などと下手な冗談を小さく呟いた後で力石は、元嫁の話しなどもする。力石から嫌いになって別れた嫁なのに、どこか懐かしそうに話すのがとても不思議だが、嫌ではない。彼に人情のある証拠であろう。
私が元旦那の話をする時は、様々な体裁を整える必要があるからそれが面倒で、ほぼ話さない。
どうして別れたのかともし聞かれたら、本当の理由は、私が若くて我儘で、そしてすっかり飽きたからという最低な説明となるだろう。
何故か仕事が私を掴んで離さなかったようにも思う。
まあ子どもも居らず旦那の世話もろくにせず仕事だけやっていれば良かったのだから、それなりに稼げるようになるのは当然だ。
そう言った意味では、正直に別れた理由を相手に開示出来る力石に驚く、正直に告げて自分は楽になっても恐らく相手を怖がらせるだけだ。
まあ考えてみれば私の離婚理由だって力石と似たり寄ったりなのだから、やはり世の中似た者同士が出会うようになっておると言う事なのか。しかし、
人間の性格なんて変わらないと人は言うが、歳と共にきっかけさえ有れば変わるものだと私は信じたいし、私自身は結婚を機に何かを変えたいと思っている。