結婚相談所から申し込みのあった3歳年上の西島秀俊に似ておる男性とはバーで飲み過ぎて初回のデートを終える。




あれから2日経ち、

西島秀俊との結婚は無いなと思うておりながら、

何となく後ろめたさが付きまとい、仲人にお断り連絡を入れるのもはばかれる。

大変ご馳走になった事だし、もう一度だけ会ってみても良いでは無いか。



しかし誰かの意見が欲しい。

仲人には、初日のデートでアルコールを過剰摂取した話しなどとても出来ぬ、あちらは閻魔帳を片時も離さず持ち歩いておるのだから、私のプロパティには酒乱であると、マジックで大きなを付けられるのでは無いか。



そうだ、

恋愛事は既婚の35歳以上の幸せそうな女に相談せよと、ゴマ様が言うておった、何故なら独身女は邪魔をするからだ。そうだそうだと、檀れい似の41で初めて子どもを儲けた友にカクカクシカジカ相談してみる。

すると、

何それウケると言われて終わる。


42歳の恋愛相談を真面に相手にする暇な大人など生憎いない、皆自分の人生だけで手一杯だ、

大体、40になったら一般的には初老のカテゴリーに入るのだから、自分の人生己で決めろと言われて然り。

思い出したが、30代の時にホテルのエステに友を誘ったら、呑気だなと笑われた、

同年代で子どものある者は皆ピィピィしており、エステに大枚を叩く時間も余裕も無いのにと。



私は人生で、何と言うか、様々なポイントで苦労をする時期を避けて通って来てしまった気がする。そのツケであるのか、子どもの居ない余生を送る事となる。




人間が最も幸福を感じるのは、生活するに必要なだけの金があり、自分では無く誰かに奉仕する人生であると言う。

だから、金を追い掛けるだけの金持ちは、幸福度が最も低いのだの聞く。


働きながら、誰かのお世話をする人生を送るのも、悪くは無いなと思うておると、突如仲人からの通知が届き、見れば西島秀俊からの交際終了連絡である。

私の仲人は仕事が出来る為、私から尋ねる前にもう交際終了の理由を彼にヒアリング済みであり、見ると、

フィーリングが合わない為と記載されておる。



結婚からまた1歩遠ざかったと、

檀れいにLINEをすると直ぐに、頻尿の男なんか忘れて家に遊びに来たらと返信が来る。

女友達と言うのはいつだって、疲れても手を貸さないが

倒れそうな時は優しく支えてくれるものである。