15歳年下の後輩(男)の社員寮に宿泊する事になる。
睡眠時間があと2時間半でその後ゴルフであろうとも、ベッドで一緒に寝ているのだから、15歳年下の後輩(男)のスイッチは入っている。
年下と言えども鍛えておるからその体は逞しく男らしい。抱き締め合いながら私の胸を触るから、恋の矢を放つ為に私の体は弓なりになる。後輩は肘をついて自分の体を起こすと私の正面に跨りそして2人見つめ合う。
しかしだ、
男と割り切って寝た数を、良い女の数値と捉える女子を時々見掛けるが、私はそれは違うと思う。
本能的な部分において女子は男を真似しない方が良い。
女は寝るとやはり心を男に持って行かれ、何処かで待ち、何処かで期待する。本当に割り切る場合は心をどこか麻痺させる必要があるがそんなの辛い、人生は真っ直ぐ生きる方が楽だ。
後輩が本格的なモードに入らないうちに、えへんと咳払いを一つすると、
私はお主の事が大事である。と声を掛ける。
後輩の挙動が一瞬止まる。
私は続けて、
だから最後の一線を超えるのは止めておこう。と告げた。
後輩は呼吸を止めてから、
何故僕が大事だと寝ないのですかと問うて来るから、
もう大人だから大事な人にいい加減な事はしたくないと思うと言った、お主と寝る事は今後も無いと告げた。言外には、お主もいい加減な行動はそろそろ慎めという意味もあるのだが気付いて貰えたであろうか。
その後後輩は私の隣に寝るが、
可哀想に荒波に耐えておるように見える、幾度となく唇を重ねてくるから一応相手はするが、どういう訳かこの場所は居心地が良くて、途中、自分のイビキの音に驚いて目が覚めた。
私はリラックスし過ぎである。
後輩のちょっかいを躱すのも面倒になりうつ伏せて寝ていたが、ふと気付けば私の短パンと下着が下ろされ、後輩が私の体を見つめておる。
風邪を引くだろうと私が言うと後輩は、凄くスタイルが良くて綺麗ですと体を褒め、下半身に手を伸ばす。そこに変なやらしさが無かったから大人しく触らせるが、私のその場所は乾いている。
後輩は私の体を縁どっただけで手を引っ込めると、
もう起きる時間です、駅まで送りますと言った。