15歳年下の後輩(男)と2人で銀座で飲んでいる。
私が日本酒好きだと言う事を知っているから、
15歳年下の後輩(男)はさっさと冷酒を注文して、私の飲みの進まないビールを取り上げ一気に飲んで片付けてくれる。
彼はどれだけ食べて飲んでも筋肉のあるバランスの取れた体であるから感心致すと、
自宅で毎日欠かさず筋トレをしているのだと言う。
そんな私も毎日スクワットはしておるから、何事も日々の鍛錬が大事であるなと思う。
調子良く日本酒を飲みながら、彼女は出来たのかと
彼に問うてみる。
勿論出来たという噂は聞いておる、
彼女は何とかというアイドルに似ているらしく、
彼女のいる会社のホームページにそれで掲載されているらしいから早速惚気出すであろう、それを知らぬ振りで聞くのがまた大人と言うものであろう。
今喧嘩中です、と15歳年下の後輩(男)は言う。
そう言えば、自分で言うのも何であるが、
寝たい女を前にして彼女と順調ですなど言わないものか。
どうでも良いが、どうしたのかと問うてみる。
すると彼は暗い口調で、
彼女が会社の飲み会だという日の23時にLINEをしたら、
もう自宅に帰ったと返信が来たのだと言う。
何となく怪しんだこの男、
彼女の自宅に行って合鍵で扉を開けてみると、
部屋は真っ暗で誰も居らず、翌日、彼女が帰ってくるまでずっと部屋の中で待っていたと言うからまるでホラーだ。
何で家になど行ったのか、しかし、
そんな振り回す女は最高では無いかと私が笑うと、
そんな事が前から繰り返されてもういい加減うんざりなのです、と後輩は言う。
彼女の方はとても結婚したがっているが、
そんな嘘をつくような人間は嫌だから絶対に結婚なんかしてやりません。
と固く誓いを立てている。