大手結婚相談所から申し込みのあった
1歳年下笑顔がトム・クルーズ似の年収8000万の彼の父上から感謝の手紙を受け取る。
私は彼と結婚したいと思った。
本来であれば閉じこもりがちな私を何かの原動力で突き動かす彼を唯一無二の人だと感じていた。
しかし彼からは結婚相談所を通しているとは言え結婚する前にまずはお付き合いをしたいと言われている。
が、彼の言うお付き合いとは一線を超える事を指している予感がする、相談所のシステムなど関係無いといった体である。
確かに一般的にはそれが普通であろう若い頃はそれで良かったしかし、
結婚相談所の利点は男性が一番相手に夢中になる最初の3ヶ月この間に婚約まで進めるスピード感だ、
3ヶ月を過ぎると通常の男性は一旦冷静になるからその前に、人生を共に生きると決断させるのだ、合理的だ。
女性は相手を好きになるまでに時間がかかる生き物であるが、この男性の熱い期間に合わせて結婚に至るのが一番の近道であるしかし、
トム・クルーズのシナリオで行くと付き合える事は確実であるが、
婚期は遠くなる恐れが高いそれはゴマ様から篤と学んでおる。
刹那的な恋愛を楽しめる頃は良かったなと改めて思う、恋に落ち一夜を共にして面倒になれば連絡先を全て絶ち良い思い出だけを残して終了だうっかり暇で追って来た男は足蹴にすれば良い。
しかしもうそんなのは無駄な時間だ私の目的は結婚だから、私と付き合いたかったら結婚するしか無いのだというスタンスを必ず崩さずいるのだ集中だ
ムンとガッツポーズで気合いを入れる。
本来であればトム・クルーズの胸に飛び込みたかったが、私は腰を低く保ちフットワークを軽くして何時でも動ける準備だけしておった、此方から精神だけは山の如く動かずに向こうの出方を見ようじゃないか。
そして2日後の夜、トム・クルーズからLINEが入ったから見ればもの凄い長文である。出会えて良かったと、お弁当を作ってくれて嬉しかったと、貴方はとても優しい方ですと、そして、ご縁は無かったと交際終了の連絡を仲人にさせて頂きますと書かれており私は小さく震えながらそれを読んだ。
結婚相談所に入会してから2ヶ月、
トム・クルーズとは出会ってから丁度1ヶ月経っていた。