大手結婚相談所から申し込みのあった

1歳年下笑顔がトム・クルーズ似の年収8000万の彼から

本日21時に電話がかかってくるはずである。





2ヶ月に1度ストーカーとなって現れるブルーの男を撒いて自宅に帰りトム・クルーズからの電話を待つと

予定より30分早く着信が有るので何となく照れながら緊張しながら電話に出る、


と彼からは挨拶もそこそこに息を切ったように質問の嵐だヒアリング項目を一覧化して出力済みであるのか、

今朝食べた物から寝る時には何を着るのかまでひたすら質問されそれに愚直に答える。のが1時間だ、精神科の医者にでも掛かって面接などしているような気分であるが彼は開業医では無いからやはり金持ちの考える事は永遠に理解が及ばぬ。


1時間経ち漸くトム・クルーズが一呼吸おくから私は先程出会ったブルーの男の事を思い出して、

もしあの瞬間興信所にでも見られていたら妙な男と一緒に歩いていたなどといい加減な報告をされ兼ねないから早めに補足しておく必要があるなと考え、

先程変なナンパに出会ってと彼に話し出した。


するとトム・クルーズは、

ナンパ?と言ってからアハハと笑い出す、

貴方は一体自分の事を何歳だと思っているのだと問うてくるから、42歳であるが本当にナンパには良く会うのだと言うと、本当に貴方は面白い人だと言って笑っているから、誠であるのに全く失礼だと言うと同時に知らないと言う事は興信所から見張られては居なかったのかと少し安堵する。


トム・クルーズは、

明日は貴方から私に電話を下さいと言って通話は切れたが久々の長電話にもうぐったりである、そして仲人から受け取った『トム・クルーズとの交際で気を付ける事は、先方から連絡が入る時はなるべく時間に余裕のある状態にせよ』という謎の暗号の意味が漸く判明した事に気付く。


そしてこんな時に限って夜中の1時に15歳年下の後輩(男)から電話が掛かって来て目を覚ます、

まったく男というのは人生において、上手くバラけずいつも集団でやって来るから厄介だ。