大手結婚相談所で紹介された15歳年上東大卒の

ケビン・スペイシーと仮交際となってから1ヶ月目に突入したその頃、


更に条件の良い男性から申し込みが来て私はあっさりとお見合いを承諾する。




その相手は私より17歳年上で会計事務所を経営している。年収については3000万円以上という事だけは分かるがそれ以上の表記が無い為計測不能だ。



何度も書くが金融資産で1億円ある世帯は日本の全世帯のうちの2%

そこに限りなく近い場所に生息する人種に簡単に出会うことの出来る結婚相談所とはもはや

凄いツールだと私は思うのだが世の女子は皆キモイジジイと捉えて終わりなのか、



いや、世の中やはり物好きはいるらしく、

良く見れば彼の婚歴はバツ2以上でそれ以上の表記が無い為これも計測不能であるのだが何度失敗しようとも結婚を諦めないその不屈の精神はさすが経営者だ、



GWが近いのでお見合いの日程をその辺の日付で確定する。



そして翌日、

全席個室の和食屋で1人昼食をとっている時に

結婚相談所のアプリからお見合い申し込みの連絡が届き開いて見ると私より1歳年下の笑顔がトム・クルーズに似ている日本人からの申し込みである、




年収は3000万円以上となっているがプロフィールに仲人からのコメントで年収は8000万円ですとの記載があり完全に私は2度見した上で人を喰う前の鬼婆みたいな顔になっていたかと思うが、

テーブルに鎮座する箸置きの猫とホントかニャーと顔を見合わせる。





これも何度も書くが金融資産で5億円以上ある世帯は日本の全世帯のうちの約0.15%

もはや天然記念物のツチノコである、

婚歴を見ればバツ1とあるから真面と言えるのか。




こんな人物がとても私と結婚を決めるなどとは思えないから断ろうと思いつつもゲームに強制参加させられているような気分にもなりこの人とのお見合いを断る人は居るのであろうか勝負だアチョーと承諾ボタンを押す。



これもGW辺りの日程でお見合い予定を早速出すと

5分もしない内にお見合い場所決定の連絡が来るから

その尋常ではないスピードによもや近くにいるのでは無いか、くわばらくわばらと恐れを成す。




取り敢えず

この2名への手土産は何にしようかを考える、

虎屋の羊羹の下にはやはり金の延べ棒が必要であろうか。