後輩の紹介で会った広告マンからはペースは落ちたが相変わらず毎日LINEが来る。


彼のLINEはどういう訳だか電波を通してビリビリするような熱量を感じる。(それを友人に話したら、恐らく電波子だなと言われた)


そしてその内容は徐々に変化しており、私のLINEのアイコンが変なので変えた方が良いだとか、僕からの返信は即レスしてと言ってきたりもする。



私は勿論ゴマ様ブログで綺麗売りを習得中であるから、アイコンは仲間内で選んだ物であるからまた良い写真が撮れた時に変えようかと思うだとか、出来るだけLINEの返信は早めにしているつもりであるが気に留めおこうだとか注意深くやんわり返すが、私は元々行動を制限されるような発言は好きでは無い。




私の勝手な判断だが正式に付き合った相手との初めての譲れない喧嘩は絶対に勝った方が良い。相手が頭の良いドーベルマンであればこそ最初が肝要では無いかと思う。ここで負けると馬鹿にされ今後揉めると噛まれるようになり重要な意見が全く通らなくなる。




それは兎も角、広告マンとはまだその段階では無いように思う。釣りで言えば魚の口に針は入っているが喉の奥には掛かっていない。

論破したら恨みと共に針は口から吐き出される。



そして2日後広告マンから、LINEのアイコンをいつ変えるのだと督促メッセージが来て私はため息をつく。


話題を変えようと、

渋谷にて金髪で青い目の綺麗な青年が『僕を殴って(金額10円)』と書いたプラカードを下げていて目が合ったと伝えると、

文章だけでなく写真も撮って報告せよと指摘される。


広告マンから、今度の祝日の予定を尋ねて来たので、

その日はパチスロに行くつもりであると冗談を送信したら嘘をつくなと怒ったような返信が来る。



そうして私は結局

LINEのアイコンを変なパンダに変え、

ヨガに行く回数は倍に増え、次の祝日は

生まれて初めてパチンコ屋に行く運びとなった。