iPodを買ったことは先日書いた通り。今はそのiPodに入れるための曲を毎日少しずつiTunesで手持ちのCDからパソコンに転送している。この作業はCDをパソコンに入れてボタンを一つクリックし、5~10分で転送が完了するという簡単なものなのだが、これがなかなかはかどらない。
 手持ちのCDにはもう何年も聴いていないものも多い。自分の音楽の趣味がだんだん変わっていったためのものもあるし、そのCDが学生の頃に中古レコード屋でジャケ買いして気に入らなかったためのものもある。しかしそういうCDも一応はパソコンに転送するようにしている。そして転送が終わるとそのCDをパソコンで再生してみるのだが、このとき思いもよらぬことが起こる。その曲を聴いていた頃の記憶が蘇るのである。桜井和寿が言うところの「忘れてた思い出達が引き出しからそっと顔を出した。トゥルルッ、トゥルルッ、トゥルルーッ」である。しかもこれは単に記憶というより、その当時の雰囲気、感覚、ときに自分の心境までもが頭にフラッシュバックされる。そして急に切なくなったり後悔したり楽しくなったりするのである。この転送作業が一向にはかどらないのは、こうなるとしばらく当時のことをいろいろと思い出してそのCDに聴き入ってしまい、作業が中断されるためである。
小さい頃、テレビで古い音楽をいろいろと流す「ナツメロ」番組を親が見ながら「懐かしい懐かしい」と言っていた意味もよく分かった。
 思い出した記憶はもちろんここでは語りません。自分の引き出しにまたしまっとこう。
 とにかくiPodは買ってよかった。