東海道新幹線で名古屋から京都(細かく言えば岐阜羽島から米原)の間を走っているとき右手の窓から見える、「SANYO」と赤くロゴが打たれた船のような形をし黒くて巨大で奇妙な建造物を皆さんはご存知だろうか。見落とすはずも無いほどの大きさなので、通ったことがある人は私が何のことを言っているのかは分かっていただけるだろう。このゴールデンウィーク、私は大垣市在住のちょっと変わった友人Pと共にこの建物に行ってきた。

 三洋電機岐阜事業所内に存在するこの建物は「SolarArk(ソーラーアーク)」という名前の太陽電池発電施設である。中には太陽電池の科学館を併設してあり入場無料、予約不要で誰でも見学することができる。

solarark3s.jpgSolarArk

 まずこの建物が感動的に大きかった。左右が315mで高さは37m、東京タワーを横倒しにしたのに近いサイズ。色が黒いのは全面に張り付いている太陽電池パネルのせいだ。このソーラーアークは「三洋電機のクリーンエナジー社会実現への取り組みのシンボル」で、発電した電力は工場で使用されておりCO2削減に役立っているとのこと。

 併設されている太陽電池科学館では太陽について、太陽電池の仕組み、太陽電池の歴史といったことが我々素人にも楽しみながらよく分かるようにいろいろと展示がしてあった。パンフレットによれば、この施設を通じて環境問題やクリーンエネルギーについて我々により関心を持ってもらうことが目的であるとこのことだ。あいにくの雨だったので人足はまばらだったが家族連れが多く、子供達は楽しそうにいろいろな展示を見たり触ったりしていた。

solarark2s.jpg太陽電池科学館内の様子

solarark1s.jpgアークビューカフェ(併設の小洒落た喫茶店)

 これだけの整った設備を無料で開放している三洋電機にまず脱帽する。自社のイメージアップだけが目的ではなく、環境問題への取組みや地域社会への貢献に力を入れているということが伝わってきた。この工場で働いている社員達は、このソーラーアークの存在や自社のこういった取組みを少なからず誇りに思っているのではないだろうかと感じた。実際このソーラーアークの建造にかかった費用は、同事業所の社員達の出資からまかなわれたらしい。私が社員でも二つ返事で賛同したに違いない。

 もし岐阜県に訪れる機会があればぜひとも足を運んでみてはいかがだろうか。2時間程度で回れるだろう。やはり晴れた日に行くことをオススメする。この日はあいにくの雨であった。