昨日、新宿での待ち合わせに相方が遅れて手持ち無沙汰となった折、ふと「新宿東口献血ルーム」が目に入った。時間を潰そうにも10時前で店はまだ開いておらず、またそこの看板には0型の需要がもっとも高いと書いてあったことからふと「献血をしてみるか」という気になった。

入る前は、献血と言っても健康診断の採血の如く数分で終わるものだろうと想像していたのだが、実際は医師の問診などもあるきちんとしたプロセスで、30分程度かかるとのことだった。
入るとまず受付で住所・名前・血液型・献血の種類などの記入をし、その後医師の問診に呼ばれるまで待合室で待つことになる。この待合室は特筆に価する。
病院のそれとは全く違い、30席ほどある喫茶店といった雰囲気だ。数台置いてあるカップの自動販売機はすべて無料で、クッキーやビスケットなども自由に食べられる。また何十種類もの最新の雑誌が並んでいて、壁際にはビデオが閲覧できるコーナーもある。すばらしい。朝ごはんを食べていなかった私は、クッキーを食べながらコーヒーを飲みつつmonoマガジンを読んでいた。漫画喫茶と何ら変わらない様相である。

受付から15分程の後、問診室に呼ばれた。受付で記入した問診票には「最後にした食事:21時」、「昨夜の睡眠時間:4時間」と正直に記入してある。向かい合って座った医師はその問診表を見ながら、申し訳なさそうな顔をしていくつかの質問をしてきた。


医:朝ごはんは食べていないようだがいつも食べないのか。
私:そうだ。

医:睡眠時間が少ないがいつもこれくらいか。
私:いつもはもっと寝るが、夕べは寝るのが遅かった。

医:今の体調は良好か。
私:すこぶる快調である。

医:ふむ。初めての献血では気分が悪くなる人が少なからずいる。睡眠が少なく朝食抜きとくればその可能性はとても高い。だから君の体調が心配だ。もし今回の献血後に気分を悪くして、この先の君の献血に対する印象を悪くしたくもない。いかがだろうか、今回は見送るというのは。
私:そ、そう申すのならば致し方無し。無念・・・。


つまり私は献血をさせて貰えなかったのである。受付に書類を返し肩を落として帰ろうとする私に受付の方は、「そうですか、ダメでしたか。せっかくお越しいただいたのですからコーヒーなど飲んでどうぞゆっくりしていってください。」とやさしく声を掛けてくれた。受付の方々は最後まで素晴らしい対応だった。

最初は「まぁ献血でも」という程度の気持ちであったが、いざ断られてみると逆に焚きつけられるというのが人の常というもの。このリベンジは近いうちに行いたい。次の機会は、睡眠を十分にとり、吉牛の特朝定食で胃を満たして万全の体制を作り、最高の0型全血献血400mlをお見舞いしてくるとする。

日本赤十字社:献血したい