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まずは一等席の感想。
開放感に満ち溢れている。自分と舞台を遮るものは一切無く、天井もとても高い。オペラグラスを覗かなくても役者の表情がわかる。いろんな意味で舞台がとても近くて、上の階の席より舞台からもっとダイレクトにたくさんことが伝わってくる感じがした。同じ一階でも二等席とはぜんぜん雰囲気が違う。値段の高さもうなずける。とは言えやっぱり高い。この先、一等席は年に1回くらいにしておこう。
お話は3つ。
- 恋女房染分手綱 重の井
母と子の親子愛の話。とても感動した。またしても目頭が熱くなった。福助演じる母・重の井の、再開した我が子を手放しで可愛がりたい、でも立場上出来ないというジレンマが表情やしぐさの変化からよーく伝わってきた。一等席万歳。子役の児太郎くんの演技も良かった。 - 船弁慶
これが今回の最大のお目当て。
長唄に興味を持ち始めた私が本物を聴いてみようと今年の5月に初めて歌舞伎座に来て、そのとき私を心の芯から感動させたのがこの三味線カツクニ+唄ナオキチのデュオによる玉三郎の「鷺娘」だった。それが今回また見られたのである。やはり良かった。シビれました。カッコ良すぎ。今は自分が唄をやっているので特に唄い手たちに注目していたが、唄い手の個性が感じられるようになってきて面白いと思った。 - 松浦の太鼓
これはいい話だった。あの忠臣蔵で討ち入りされた吉良家の屋敷のお隣の殿様のお話。その殿様を演じるのは勘三郎。この人は本当に面白い演技をする。コミカルさを演出するのが上手いのだと思う。主役の一人の赤穂浪士が、討ち入りが無事成功したときの様子をその殿様に生き生きと語って聞かせるクライマックスのところでは、殿様といっしょにこちらまでその忠義に感動して熱くなってきた。私も含めて日本人は昔からこの忠臣蔵の話が大好きなのだなと感じた。
- 歌舞伎座
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