人生いろいろと悩ましいことと言うのは起こるモンですな。私はガードレールに囲まれたAという道をそこそこ快調なペースで歩んでいる。そこへBという別の道を意気揚々と進んでいる人がこう言う。
「おい、そこのあんた。Aの道もいいが、俺はあんたにはBの道のほうが向いてるんじゃないかと思うんだよ。どうだいひとつ、Bの道をいっしょに進んでみないかい?」
と。Bの道にはAの道にはない魅力に溢れているが、その道は険しく多難なことで知られている。ガードレールも標識も無いので転がり落ちるかもしれない。しかしBの道でペースを掴み軌道に乗れば、それはそれは楽しくやりがいに満ちた人生を歩むことになりそうだ、ということも分かっていて、私にはBのそこに惹かれる気持ちが強くある。
悩んだ挙句に、数日前私はAの道を捨ててBの道を進むことを決意し腹をくくった、、、はずだったのだが、ここにきて躊躇をしてしまった。自分がBの道を上手く進めるかどうかが不安で仕方が無い。躊躇を感じる程度の意気込みならBなど諦めたほうがいいのだろうとは思う。Aの道だって捨てたもんじゃない。しかしそれでも諦め切れないほどの魅力とやりがいがBにはある。
とは言え、こんな具合に日々悩んでいると、気持ちが滅入ってくる。いろんなことが手に付かないし、何より暗い。歩く姿勢まで猫背になっちまう。こんな状態で重大な決断なんてそりゃムリってモンやわ。なのでこのことはしばらく深く考えないようにすることにする。忘れよう。何ヶ月かして、それでもまだBの道のことを思うようならそのときまた考える。そういうこと。