何ヶ月か前、友達と飲んでいたら私が習っている唄の話になった。そのとき一人(♀)が「日本の歌を習うと鼻の穴が大きくなるらしい。だから私は絶対に習いたくない。」というようなちょっと面白いことを真顔で言った。北島三郎がいい例らしい。

 先日テレビで歌う天童よしみを見ていてふとその「鼻の穴」論を思い出し、彼女の鼻の動きに注目してみた。すると確かにぴくっぴくっと動いている。特に声を大きく伸ばしたときなどにそうだった。自分はどうかと思い鏡を見ながら唄ってみるが特にそういうことはない。この違いはなんだ?と思った。

 いろいろ唄いながら鼻の穴を吟味してみてひとつ分かったことは、唄っている最中に私は無意識に喉と鼻をつなぐ道を塞いだ(鼻の奥をフタしている)状態で唄っているということ。以前から歌声が鼻にこもっている、と言われていたがどうやらこの状態が深く関係していそうだと気づいた。鼻の奥をフタしないことを意識して、むしろ喉と鼻の道を全開にしようとしながら唄うと、特に高い声が鼻にこもらずいい感じに声が出てるような気がした。