先日何気なく買って読んでみた司馬遼太郎の「新撰組血風録」が思いのほか楽しく、近頃私の中で新撰組が「小ブーム」になっている。その流れで現在は赤間倭子の「新撰組副長助勤 斎藤一」を読んでいる。昨年やったNHKの大河ドラマ「新撰組」を私は全部は見なかったが、それでも本を読んでいながら頭の中では、近藤勇=香取慎吾、土方歳三=山本耕史、斉藤一=オダギリジョーという面々がその場面を演じている情景が浮かぶのは面白い。それでいて違和感をあまり感じないのは、あの大河のキャスティングが妥当だったからと言えるかも知れない。特に藤原竜也演じる沖田総司は、見た目も声も醸し出す雰囲気もかなりハマっていたと今更ながら感じる。
 今読んでいるこの「新撰組副長助勤 斎藤一」は、斎藤一という個人に完全にフォーカスしているところが非常に面白い。この本では、新撰組も近藤勇もすべて彼の人生を作る一つの要素であり必ずしも良くは書かれておらず、通説通り振舞っている斎藤一が実は心の内では隊の行動に納得していなかったり近藤に批判的だったりする。それでもこれは著者の赤間倭子が彼に関する研究を重ねた上に描かれており説得力はとても強い。本の随所には裏付けとなる文献などが多数紹介されている。
 あのNHKの大河で新撰組に興味を持った方にはぜひオススメします。あの新撰組にはない面白さを感じると思います。
 読み終わった。本当に面白かった。こういう面白い本を読んでいるときは電車で通勤する時間が全く嫌でなくなる。小さいボリュームのiPodで長唄を聴きながら時代小説を読む通勤。これ最高。