彼が亡くなって、
お葬儀や、
お参りに来てくれる方の対応に追われ、
彼が亡くなったって事実を受け止めるまではしっかりしてた。

もう彼はいないって、
受け止めなくてはいけない時期になって、
フラフラになって。
信じられなくて。
息をしてるのさえ辛い毎日だった。
毎日毎日泣いた。
何かしようとする度に彼の残像がでてきて、
また泣いて。
知らない世界に一人ぼっちにされた気がした。
寂しくて寂しくて、
朝起きて、
彼がいなくて、
夢じゃなかったって毎日思った。
彼がいない事実を突きつけられてるようで、
朝が嫌だった。
毎日、
何をしたら良いかわからなかった。

眠れなくてお酒飲んで。
そんな毎日だった。


少しづつ、
人の力も借りながら、
少しづつ気持ちを整理して。
引越し準備や、
遺品整理や、
手続きや諸々、
泣きながら整理して。

数ヶ月かかって、
やっと少しづつ気持ちが楽になった。

楽になると同時に、
今度は楽になっていく自分が悲しくて。
彼の面影や残像や、気配が、
薄れてしまうんじゃないかって不安になった。
いつか、
彼の声を思い出せなくなってしまうんじゃないかって怖くて。

人は忘れていく生き物で、
だから生きていけるんだって、
誰かが言ってたけど。

忘れたくない。。。
「サクラちゃん!」
って呼ぶ貴方の声を忘れたくない。


辛くて辛くて、
辛いから忘れるようにもがいてみたり。
思いださないように無理してみたり。
気持ち抑えこんだり。
忘れたくな〜いって泣いてみたり。
毎日毎日、
映像や写真を見まくったり、
みれなくなったり。。。

そりゃ、まぁ、
忙しく、複雑な毎日だったんです(T_T)


そんで。
もがいて、もがいて。
ある答えに辿りついた。

彼を忘れることなんてない。

彼と過ごした時間は確かに存在したのだから。
私は彼と特別な時間を過ごしたのだから。
忘れるなんてないんだ。
無理に忘れようとしなくても、
忘れてしまうんじゃないかと
不安にかられなくても大丈夫。

私は彼を忘れない。

それがわかったら安心した。

思い出すことがいつか、
悲しくなくなって、
優しい思い出になっていくと信じることにした。

それが1番、
今の私を救ってくれる答えだから。

彼は私の中に生きてるって、
思えるようになるには、
まだまだ時間がかかりそうだけど‥。

でもね、
私、
忘れないよ。
だから、大丈夫だよ。