「食事にでもいきませんか?」


知人からお誘いがあった。

気乗りはしないが、心上の空の私はとぼとぼと待ち合わせ場所に向かった。

美しい食事と、素敵な景色。

饒舌に話す知人が空っぽの人間に見えた。


オトコにふられた私をみて素敵なんておもうの?

捨てる神があれば、拾う神もあるっていうのはこのことか。

ホテルの高層階から眺める夜景はとってもきれいだけど、

この空間には妙に空しく感じるよ。


この言葉が真実であろうともなかろうとも、もう誰の話も聞きたくない。

全てが空虚な日々はまだまだ続くのだった。