私は多くの学生を見てきました。
主に公務員志望の優秀な学生です。
彼らは、公務員を目指しているだけあって勉強が得意な傾向にあります。
勉強が出来るのですから間違いなく彼らは優秀です。
勉強が得意なのですから「頭が良い」です。
と、このように評価されてきました。
「勉強が得意だから問題はないだろう」
学校教育では親も先生もこのように考えます。
大人しい生徒、自己主張をしない生徒、素直な生徒、真面目な生徒、彼らは優秀であると周囲は評価します。
何故なら、親や先生の言う事を聞くからです。
言う事を聞くのですから、それ以上は誰も求めません。
学校教育で子供を評価する指標は二つです。
・性格
・学力
性格の評価では、問題を起こさない「言う事を聞く」子供が優秀だとされます。
学力の評価とは、もちろんテストの成績です。
学校教育までは「勉強が出来る」「問題を起こさない」ような子供たちが、周囲の大人から認められていました。
それでは「社会」ではどうでしょうか。
考えてみて下さい。
「問題を起こさない」とは「何もしない」ことを表します。
意見を述べる、疑問を持つ、これら懐疑的な思考は批判から生まれます。
そして、批判は必ずトラブルに発展します。
人と異なる意見や考えを述べる行為は敵を作ることと同義です。
敵を作るのですからトラブルにもなります。
すなわち「問題を起こす」又は「問題を誘発」するのです。
逆説的に解釈すると「問題を起こさない」子供は「何も」しないのです。
このような「何も」しない子供が優秀であるとする学校教育には疑問しかありません。
本当に「問題を起こさない」子供は優秀なのでしょうか?
子供から大人へ。
学生から社会人へ。
従来の評価基準たる「指標」
その「指標」を大人の社会に持ち込もうとする学生が後を絶ちません。
これらの指標に基づき評価されてきた学生が就職活動又は社会活動で混乱することには理由があります。
では、このような優秀な子供が陥る欠点とは具体的に何にを指すのでしょうか。
上記の記事では失敗する学生(就活や社会経済活動)の特徴を挙げています。読書の対象は就活生ではありますが親御さんにも目を通してもらいたいです。