三姉妹の末っ子りりは、ドラベ症候群。
6歳3ヶ月です。母が日々を綴ります。
前回、りりの就学に向けて、学校見学、教育相談が終わったところまで綴りました。
りりの住んでいる地域では…
①地域の学校
②肢体不自由の支援学校
③知的障がいの支援学校
が選択肢です。
この段階で、母である私は②肢体不自由の支援学校がいいのでは?と思っていました。
なぜそう思ったのか理由はいくつかあります。
普段のりりを見てくださっている園の先生からの勧めがあったり、卒業生やその先輩ママさんたちの話を聞いて、またその方々からも「りりちゃんは肢体不自由の支援学校が合ってるよ。」と言われたことや、私自身が学校見学で感じた穏やかな校風で、発作の誘因が少なそうだと思ったのが大きい理由です。
ですが、実際にその学校の先生にそう言われてしまうと入学させる気にならず…もう一度、①地域の学校と③知的の支援学校で考え直すことにしました。
学び…どちらも個々に配慮があり、楽しそう。
発作対応…支援学校のほうが安心。地域は未知。
生活…トイレ、偏食など、支援学校は慣れてる。地域はある程度、親の介入が必要そう。
立地…支援学校まで自転車で20分、地域は3分。
↑こんな風に、ひとつひとつ…途中悩みすぎて、りりが通う学校はないんだ!ぐらい悲観的に思えてきて、泣けてきて、もう考えるのも嫌になって…
あー!!何をそんなに悩んでるんだ私は!!
と開き直ったら…「ここまで考えてわからないのなら、ご近所のみんなと一緒に地域の学校に行こう!」という考えに至りました。
数ヶ月前、はじめて地域の学校でりりの病気の話をした時、入学を消極的に感じる先生方の対応に、打ちひしがれたけど、でも絶対にダメだなんて一言も言われてない!
私も支援級のお手伝いをして、地域の学校はりりにはハードルが高いと思ったけど、個々に応じて対応してもらえるように相談しよう!
自宅から自転車で3分!
何かあれば私が駆けつけられる!
前例がなければ作ればいい!
やっとそう思うことができました。
そして、満を持して、もう一度地域の学校との面談を申し込みました。
面談当日は、パパとりりと3人で行きました。「ここに通いたいです。」そう言う私に、教頭先生は「決めたんですね。お母さんの求める支援がすぐに出来ないこともあるかもしれませんが、全力でサポートしたいと思います。」と力強く答えてくださいました。
不安だった私の全身の力が抜けました。
すると、隣に座っていたりりがすっと席を立ち、向かいに座っている教頭先生の隣に座り、じわじわ距離を縮め…
その日はじめて会った教頭先生の腕を掴み、ぴとっとくっつき、にっこりしました。
教頭先生も、にっこり。
(思わず、写真撮ってもいいですか?とお願いして、撮らせてもらいました。りりが目を閉じてしまって残念…)
難しい話はもちろんわからないはずのりりも、何か察していたのかもしれません。パパもホッとした表情で、私はみんなの笑顔を見て、泣けました。
これからが本番で色々大変なこともあるかと思いますが、ひとまず就学問題の話(りり母の迷走)はこれで一区切りです。長い話にお付き合いくださり、ありがとうございました。
今思うと、きっとどの学校の先生方もベストを尽くしてくださるだろうし、どの学校を選んだとしても全部正解だったと思います。でも、私はきっとここまで考えないと、入学してから隣の芝生を青く感じたかもしれないなって思います。
これでよかったよね、りり。