三姉妹の末っ子りりは、ドラベ症候群。
5歳4ヶ月です。母が日々を綴ります。


前回の続きです。


は、いたい


と、言ったりりを連れて歯医者さんに行きました。定期的に通っている歯科ですが、急遽診てもらうのは初めてです。

診察台に乗ったりりを、付き添ってくれた長女とふたりがかりであやしながら、先生に確認してもらうと、やはり歯茎が腫れていました。


「進行止めのお薬は塗っていても、やはり万能ではないからね。まずは、お薬飲んで落ち着かせよう。」と、抗生物質を処方されました。

そして、色々話した結果、全身麻酔を使っての治療も視野に、大学病院の予約と紹介状を書いてくださいました。


やっぱりここでは治療できないんだ…と、いかに知的障害のあるてんかん児の虫歯治療が大変だということを実感しました。


そして、午後自宅から程近い大学病院の小児歯科を受診しました。りりの歯を診る前に、先生より持病についての聞き取りがありました。

ドラベ症候群というてんかんがある、知的障害がある、熱が上がると発作の可能性が高くなる、などを伝えました。


すると「ここでは発作のある子の治療も難しいし、全身麻酔の治療もできない。」と告げられました。原因は、歯科大は神経内科がないから、という理由でした。


もちろん、全身麻酔なんぞやりたくありません。不安しかない。けれど、治療ができない→全身麻酔での治療も視野にと、大学病院まで来たのに、ここに断られたら一体どうすれば良いの…途方に暮れた私は、その気持ちを先生に伝えました。


先生は「本当に。私たちもそういうところがどこかにないか、知ってたら教えてほしい。」とおっしゃい、唖然としました。


この辺の歯科医院は、自分のところでみれない患者はこぞってここの大学病院を紹介されるはずです。


「ひとまず、上と相談しますので、今日のところはお帰りください。」と帰されてしまいました。

私はどんよりな気持ちでしたが、待合室にトトロが流れていて、りりはご機嫌!


週が明けて、月曜日。

大学病院の担当してくださった先生から電話がかかってきました。

結論は「やはりうちの病院では無理。あと残る方法は、てんかんのかかりつけ病院の口腔外科で虫歯の歯を抜いてしまうことです。」とのことでした。


健常児なら治療でまかなえる虫歯も、りりの場合は抜歯になってしまうのか…ショックでした。

ですが、また痛みが出てきてしまったら、可哀想…その時の私には、先生の提案しか方法がないと思い「では、かかりつけ病院の口腔外科に紹介状を書いていただけますか?」と答えました。


電話口の先生から「あ…かかりつけ病院なら紹介状はいらないでしょ?」と、あっさり断られました。でも、いくらてんかんの病院だからと言って、口腔外科の受診は初めてのことです。もちろん紹介状は必要です。(他の科を受診するのに、経験済みです。)

そして、りりかの歯の状態を専門家に診てもらって、正しく説明していただかないと困る…と思い、その思いを伝えました。


すると、受話器越しでもわかるような、明らかにしぶしぶな言い方で「では、お口の中を見せてもらいますので、受診日を決めます。ですが、もし発作した時に困るので、こちらの内科の先生がいる日時に来てください。」と、おっしゃいました。

私は「ありがとうございます。ですが、万が一の発作の対応は私が行いますので、大丈夫です。それに止まらなくても、かかりつけ病院も近いですし、搬送しますので。」と言いましたが、内科の先生のいらっしゃる日時でしか受けれないと強く言われ、少し先の予約となりました。


長くなりました。続きます。