本当にあった怖い話 | Never stop exploring

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きょうも どこかで よい旅を

恐ろしい話を聞いた。

先月、友人Tと遊んだ時

「来月彼氏とハワイ行くんだー!」

と、楽しそうなT。

ハワイの土産話でも聞こうと、楽しみにしていた私。

先週Tと再び遊んだ時。

私「で、ハワイ、どうだった!?」

T「それがさ、行けなかったんだよ」

私「えーー!!なんで!?」

T「出発の前日に、パスポート無くしたの」

私「・・・・・!!??」

T「一週間前は確かにあったんだけどさ、たぶん部屋に積んでた書類と一緒に置いといて、なんかの拍子に横に置いてあったゴミ箱に落っこっちゃったんだと思う。泥棒なんて入った形跡は全くないし。」

T「かなり焦って、前日にパスポート無くしていける方法をネットで検索したんだけど、内閣総理大臣でも無理ですって書かれてた。それにしても、調べてびっくり、たくさんいるんだよ!パスポート失くす人!」

いやいやいや、私はむしろ、こんなみ身近にこんな人がいることにびっくりして口が開きっぱなしだった。

さらにT「行けないってなった翌日1日は本当に落ち込んで、カーテンも開けず、何も喉通らずだったんだけどー、さすがにこんなんじゃいけないって思ってさ!すぐ復活したよ! 一週間も休み取っちゃって暇になっちゃうし、会社の人にはさすがに恥ずかしくてこんなこと言えないから、マカデミアナッツ買っておみやげ持って行ったら、焼けてないねっていわれちゃってさー。」

T「もうここまできたら笑い話にしてほしいと思って、落ち込んでる人がいたらこの話を聞かせることにしたよ。これ聞いても落ち込む?ってね」

口が開きっぱなしの私だったが、申し訳ないけど大爆笑だった。

こんな人が、いるのだ。

いつもなにかが起こるTの人生は天才的。

例えるならば、笑っていいとものテレフォンショッキングで遅刻をした、あの片桐はいり並みだ。

「大物」と言われる人は、とんでもない失敗をしでかしても、それをバネにさらに跳躍できる人ではないかと思う。その失敗さえもネタになってしまうのだ。

よく旅に出る私は、パスポートを忘れる夢や飛行機に乗り遅れる夢を見たりする。

それ以上に恐ろしい体験を聞いて、すぐさま家のパスポートを確認した。

T「また今度、ハワイリベンジ!」

そう明るく言うTの強さと、こんなことがあっても破局にならなかった彼氏に乾杯。