赤ちゃんに布団は掛けるな?!
川崎市高津区にある助産院POLEPOLEの村上です![]()
当院は産後ケア専門![]()
よって、お産はやっていません![]()
もともとは病院で勤務助産師をしていました![]()
取り上げてきた赤ちゃんは700人以上![]()
関わってきたママと赤ちゃんは1万組以上⋯2万組越えてるのかも??
これからは地域で!と、2024年に開業して、産後ケアを中心に、母子保健コーディネーターや妊娠出産SOS相談員、性教育や両親学級などの講座を行っています![]()
産後ママのおうちをほぼ毎日訪問しているわけですが、最近のご質問で多いのは、赤ちゃんの服装のこと![]()
そして…
『ほんとに布団かけなくて大丈夫ですか?』
これです![]()
肌着1枚で手足の色が⋯うんちはユルユルで緑が強い…というのが夏のあるあるでした![]()
寒くなってきて、手足が冷たくて色も変わっている姿をみたママとパパは心配に![]()
さぁ、大事にしたいポイントはどこなのか??考えてみたいと思います![]()
日本の文化にマッチしてない?
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日本小児科学会の見解(2024年改訂リーフレットについて)
日本小児科学会も見解を発表してます![]()
そのまんまの言葉通りにやろうとすると
冷え冷えバブちゃんに…
肌着1枚で冷えながら
寝かされている赤ちゃんが⋯![]()
![]()
あの内容だけだと
言葉足らずなんだと思います。。
日本小児科学会の見解
▫️日本でも 乳児の窒息事故や
SIDS(乳幼児突然死症候群) は
毎年一定数発生しています![]()
▫️米国の研究では、72%の乳児突然死が
「安全でない睡眠環境」で起きており、
柔らかい寝具(布団・毛布・枕など)が
大きく関与していたと報告
▫️日本でも同様のリスクがあるため、
啓発は必要!これは間違いない![]()
学会の評価と懸念
1. 啓発の方向性は適切
睡眠環境を整えることは
窒息・SIDSの予防になります
2. 代替案も提案を!
乳児用スリーパー、ベッド・イン・ベッド等の
保温のための代替案について、
適切な使用法とともに
具体的に分かりやすく提案されるべき
3.乳児の寝具につきわが国での
安全基準の確立が急務
日本では掛け布団は一般的に使われています
ベビー服の選び方は今まで通り⋯
お布団はかけないのに
今まで通り??![]()
うつ熱は困るけど
赤ちゃんの低体温だって問題がある
もう少し丁寧な説明と表現が
必要なのだと思います![]()
提案されている修正点
「禁止」ではなく「使わないことを推奨」
「使用により危険があった事例がある」と
表現を工夫する必要がある
▫️掛け布団を使わない推奨の対象月齢を
リスクの高い月齢を示し、明確にする
▫️医療機関や保育施設など、
常時監視がある環境は除外対象とする
▫️代替策(スリーパー、ベッドインベッドなど)を
明示![]()
ただし日本独自の安全基準が必要
今後の課題
日本は死亡事例の記録が不十分です![]()
チャイルド・デス・レビュー(CDR)制度の
整備が急務であることを
否定する専門家はいないと思います
まずは日本でもしっかり情報を集めて
アセスメント→方針決定を行う必要が
あるのではないでしょうか
そのうえで、日本の住宅事情・温度環境など
実態に合ったガイドラインを検討する
現実的な具体策が
子育てしているママやパパには
必要です![]()
家でどうすればいいのか?
子育てしているのはママやパパ![]()
赤ちゃんをSIDSなどの危険から
守るのもママとパパです!!
ママとパパができる対策が必要![]()
では、どうするか?
↓↓↓
うつ伏せ寝は避ける
顔を覆う可能性のある
柔らかい寝具
(枕・毛布・ぬいぐるみなど)は
置かない
掛け布団は「禁止」とまでは
言えないが、
特に2〜12か月の間は使わない方が安全性が高い
温度調整は 衣服
(スリーパーなど)で行う
「ふとん掛けない」って
ここだけが浸透してる⋯
なにをどうすれば
SIDSのリスクが
下げられるのか??
ここを浸透させたいですね![]()
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スリーパーもよい![]()
あとは、腹巻付きのパジャマ!!
↓↓↓

