『冷たい校舎の時は止まる』 辻村深月 | *86400*
読了しました。


自分が今まで読んできた文庫の中で最も分厚く、しかも上下巻という自分にとってはかなりの長編でした。

前半はゆっくりとじっくりと、物語が進んでいきます。

波が立たない展開に退屈し、挫折しちゃう人、いるだろうなぁと思いながら読んでました。

それでもどの文章にもちゃんと意味があるのです。

そう思いながら読むことで、より楽しめます。

登場人物すべてに犯人である可能性をもたせるため、多くの意味深な背景をたっぷりと描いています。

その多くは結局はトラップなのですが。

長編ならではの作者の撹乱作戦に、揺さぶられて騙されて、いつしか予想するのを諦めたくらい自分は楽しめたと思います。

上巻が静かだった分、下巻は慌ただしく物語が動きます。

上巻を2週間くらいで読み終えたのに対して、下巻は3日間で読み終えてしまいました。

予期せぬ展開に心が踊りました。

時間を置いて、もう一度読みたいと思います。

きっと、気づけなかった発見がたくさんあるはず。