読了しました。
自分が今まで読んできた文庫の中で最も分厚く、しかも上下巻という自分にとってはかなりの長編でした。
前半はゆっくりとじっくりと、物語が進んでいきます。
波が立たない展開に退屈し、挫折しちゃう人、いるだろうなぁと思いながら読んでました。
それでもどの文章にもちゃんと意味があるのです。
そう思いながら読むことで、より楽しめます。
登場人物すべてに犯人である可能性をもたせるため、多くの意味深な背景をたっぷりと描いています。
その多くは結局はトラップなのですが。
長編ならではの作者の撹乱作戦に、揺さぶられて騙されて、いつしか予想するのを諦めたくらい自分は楽しめたと思います。
上巻が静かだった分、下巻は慌ただしく物語が動きます。
上巻を2週間くらいで読み終えたのに対して、下巻は3日間で読み終えてしまいました。
予期せぬ展開に心が踊りました。
時間を置いて、もう一度読みたいと思います。
きっと、気づけなかった発見がたくさんあるはず。