駅のホームで見かけた一匹の盲導犬。
皆物珍しげに視線をよこす。
盲目な男性が直接見ることができないすべての視線を、なんてことない表情で一身で受け止める。
もう慣れっこだよ。
まるでそう言いたげに。
犬をペットとして見慣れているぼくらだから、お利口だと会話するおばさん方の発言にも頷ける。
でも彼からしたら(いや、メスかもしれない)与えられた仕事を全うしているだけなんだよなぁ。
そんなあれこれをいろいろ考えてたら、そのおばさんらを含む興味本位で彼らを覗き込む側の人間にいることがちょっとだけ恥ずかしくなった。
かといって何が変わるというわけではないけれど。
また見えなくなってきたなぁ。